一週間前、「マーケットは夏バテか?」とのつぶやきを書きましたが、昨日・今日の日本株式マーケットは大きく下げました。特に今日の下げはキツく、戦争が始まるとか大地震が起きたとか、或いはどこか大会社が急に倒産したとか、そのようなイベントなしに、世の中の生活が変化しない中で、一日・二日でこれだけ大きくマーケットが動くのは、私の記憶と感覚では、本当に久し振りです。何が起こったのでしょう?

債券金利は下がっていて値段は上昇していますし、売られ方としてはいわゆるリスクオフ、リスクを嫌ってリスク資産である株式が売られた、特に利が乗っているものが投げ売りされた、という状況でしょうか。長期分散投資ポートフォリオで買われたものでなく、追加的にリスクを取ってリターンを狙いに行ってたようなポジションが、慌てて売られたような様相です。

私は、日本株が買われてきた最大の理由は、円安ではなく、日本の社会や経営者の世代交代によって、日本企業が普通により良い経営を求め、外部の声に耳を傾け、株主を大切にするようになったことだと考えているので、そしてそのような枠組みは、この数日で変わった訳では決してないので、リスクオフで売られれば、きっと買い場が来ると思います。そのためにはマーケットが安定を取り戻すのを確認しなければいけませんが、先ずは今晩のアメリカ市場の反応に注意が必要ですね。