【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 40,358.09 ▼57.35 (7/23)
NASDAQ: 17,997.35 ▼10.22 (7/23)
1.概況
米国市場は大型ハイテク企業の決算発表を前に持ち高調整の売りが出て小幅に反落となりました。28ドル高でスタートしたダウ平均は昼過ぎに112ドル高を付けた後大引け間際に95ドル安を付けるなど、一日を通して一進一退の展開となり結局57ドル安の40,358ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も10ポイント安の17,997ポイントとなっています。
2.経済指標等
6月の米中古住宅販売件数は年率換算で前月比5.4%減の389万戸となり市場予想を下回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちエネルギーや公益事業、生活必需品、コミュニケーション・サービスなどの8業種が下げ、エネルギーは1%を超える下落となりました。一方で素材と金融、一般消費財・サービスの3業種が上げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄では、世界最大級の航空ショーでの複数の航空会社からの受注を明らかにしたボーイング[BA]が4%を超える上昇となったほか、アマゾン・ドット・コム[AMZN]も目標株価の引き上げを受けて2%以上上げています。一方でウォルト・ディズニー[DIS]が3%を超える下落となり、マクドナルド[MCD]も2%以上下げました。ナイキ[NKE]とシェブロン[CVX]も2%近く下落しています。ダウ平均構成銘柄以外では、物流のUPS[UPS]が決算で売上高や1株利益が市場予想を下回ったことや、通期の利益見通しを下方修正しことから12%余り下げています。また、取引終了後に決算を発表したテスラ[TSLA]は1株利益が市場予想を下回ったことから時間外取引で大きく下げています。
5.為替・金利等
長期金利は変わらずの4.25%となりました。ドル円は155円台半ばで推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株安を受けて軟調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の39,500円を維持できるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)