ボックス相場を上放れて7月相場入り
先週の日経平均は週間で986円高上昇した。新年度入りしてからのボックス相場を上放れた格好で、TOPIXは年初来高値を一時更新する場面も見られた。 今週から名実ともに7月相場入り、年後半戦のスタートだ。月初ということで重要指標の発表も目白押しとなるなか、先週の余勢を駆って日本株相場が上値を試す展開となるか期待したい。
今週は国内外の重要指標等多数、いずれも注目
今週は、日本では1日に日銀短観が発表されるほか、海外では、同じく1日に中国の財新製造業購買担当者景気指数(PMI)、そして米国のISM製造業景気指数など企業の景況感の調査に注目が集まる。 2日には米国でJOLTS求人件数、3日にADP雇用レポート、週次新規失業保険申請件数と雇用関係の統計が発表される。3日に発表されるISM非製造業景気指数と6月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨も重要である。そして5日に米国の6月雇用統計が発表される。
週後半は模様眺めか
需給面では、ETFから分配金拠出のための売りが発生すると見込まれているが、毎度の年中行事なので大きな波乱はないだろう。米国の独立記念日が4日、翌5日に雇用統計発表という日並びから週後半は模様眺めのムードが広がりそうだ。
先週は日本の長期金利が上昇し、銀行など金融株が買われた。今週もその流れを引き継ぐ可能性があり、材料としては2日と4日に行われる10年国債と30年国債の入札に注目したい。
予想レンジは3万9000円~4万円とする。