先週はイスラエルがイランを攻撃したとの報道から暗号資産市場は急落。一時、安値を割り込む展開となり、BTCは900万円手前まで下落しました。攻撃の真偽については様々な報道がありますが、暗号資産の値動きを見ている限り、900万円割れは避けられたと思われます。
BTC(ビットコイン)はコアレンジ980万円-1025万円を意識
BTC/JPY日足チャート分析から解説します。目先SMA30(黄色)に上値を押さえ込まれている状態です。今週、ここを抜けるかどうかがポイントとなるでしょう。抜けずにレンジ相場となる場合は、SMA30-90のゾーンでもうしばらく推移が続くことになりそうです。
SMA90は今週末にはサポートラインに乗ってくると予想しています。その場合、920万円-1020万円レンジを前提にトレードしていくことになるでしょう。
MACDは0.00に完全に到達しており、市場のパワーバランスはニュートラルと思われます。しっかりと上値を超えて上昇トレンドに入るならば、もう少しレンジ相場が続いた方が後々トレードはしやすくなりそうです。4時間足でもう少し詳細を見ていきましょう。
4時間足に時間軸を落とします。4時間足ベースではSMA30が下限で推移し、SMA90とSMA 200が現在値より少し上で推移しています。今週前半は、SMA30-SMA90、SMA 200のゾーンで推移する可能性が高そうです。変わらず、レンジ相場を意識していきたいと思いますが、価格帯は980-1025万円程度でしょうか。
MACDは0.00より少し上で推移していますが、方向感が無いようにも見えます。先週の乱高下相場も考慮すると買い圧力もそこまで高くないと予想します。底堅さは出てきているものの、新規の資本流入も大きくないでしょう。今週は980-1025万円のコアレンジを意識したトレードに切り替えたいと思います。
ETH(イーサリアム)は40万円前半が下値の目安か
続いて、ETH/JPY日足チャートです。下降チャネルラインで推移しており、ちょうどミドルポイントで停滞している状態でしょうか。
SMA30とSMA 90の中央値にも推移しており、BTC同様に方向感を失いつつあります。先週後半に起きたBTCの急落時、BTCは安値を更新したのですが、ETHは更新しきらず、といった状況でした。
つまり、先週の土日のうちに市場ポジションは全て損切りを終えていた可能性が高いと思われます。よってETHも大きな悪材料がない限り、直近安値を割り込むことはないと考えます。
また、SMA200(橙)もあと1~2週間もすれば並行チャネル下限ラインまで到達することになりそうです。そのため、かなり低く見積もり40万円前半を下値の目安と捉えて戦略を考えたいと思います。
とは言え、40万円前半となれば、まだ現状価格から15%程度下落してからエントリーをするレベルです。金融市場はリスクオフ相場に近い状況にあり、アルトコインは全体的に低迷傾向が続くと思われるので、このシナリオがもう一度入ったタイミングから買い向かうイメージであることを付け加えておきます。