・米国市場では、利下げ回数予想が減ったことや経済の強さから、金利が上昇している。グローバル総合指数などで示されるような信用力の高い債券は、利回りが過去10年でも高いレベルにある。利回りが高いということは、債券価格は割安で、投資妙味が増している。

・では、金利は今後、どのように動くのだろうか。潜在成長率とインフレ期待から見れば現在の金利はフェアバリューと言える。金利に短期的な上振れ要因(債券価格は下落)はあるが、中期的には債券の投資妙味はある。

・インフレ期の資産別パフォーマンスを見ると、前年比2%程度のインフレならば、S&P500や小型株が米国債や投資適格債を上回る。しかし、4%程度のインフレになると、債券が株式を上回る。インフレ率が高く、金利がフェアバリューである現況では、債券投資の妙味があるのではないだろうか。