東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は続落となりました。101円安の36,415円で寄り付いた日経平均は取引開始から5分余りで46円安の36,471円まで戻した後下げ幅を広げると9時40分前に269円安の36,247円まで下落しましたが、売り一巡後に下げ渋ると10時前には71円安の36,446円まで持ち直しました。しかし、前引けにかけて再び下げ幅を広げると11時20分前に297円安の36,220円まで下落し249円安の36,268円で前場を終えました。252円安の36,265円でスタートした後場の日経平均はさらに下げ幅を広げ12時50分に412円安の36,104円まで下落しました。その後は下げ渋りましたが、引き続き軟調に推移すると結局291円安の36,226円で取引を終えています。一方で新興市場は高く東証グロース市場250指数が上昇となっています。

2.個別銘柄等

日銀の植田和男総裁が金融政策決定会合後の記者会見で、2%の「物価安定の目標」の実現に向けた確度が「少しずつ高まっている」などと述べたことでマイナス金利の解除などの政策修正観測が広がったことからメガバンクが買われました。三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が一時5.3%高となり昨年来高値を更新したほか、三井住友フィナンシャルグループ(8316)が4.0%高、みずほフィナンシャルグループ(8411)も一時4.3%高となりました。また、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が連日で最高値を更新したことから半導体関連銘柄の一角が高く、SCREENホールディングス(7735)が一時4.0%高、アドバンテスト(6857)も一時2.8%高となり、SCREENホールディングスは上場来高値を更新しています。北陸地方でドラッグストアを展開するGenky DrugStores(9267)も一時10.9%高となり上場来高値を更新しました。エブリデイ・ロープライスがお客様に強く支持され売上高が予想を上回る見通しとなるなか、ローコストオペレーションの徹底により販管費が抑制できたこともあり70億円とみていた2024年6月期の営業利益の見通しを83億円に上方修正したことで買いを集めました。

一方で住友林業(1911)が一時7.8%安となりました。決算で1株利益が市場予想に届かなかったことで米住宅大手のDRホートン[DHI]が昨日の米国市場で大幅安となったことから米国で事業展開を行う住友林業に売りが波及しました。さらに日銀による金融政策の正常化が意識され長期金利が上昇するなか不動産株が安く、三菱地所(8802)が一時4.2%安、三井不動産(8801)が一時4.3%安、住友不動産(8830)も一時3.8%安となりました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は291円安となりました。昨日の米国市場でのダウ平均の下落が重石となるなか利益確定の売りが出て続落となりました。しかし、昨日時点で25日移動平均線との乖離率が6.6%超まで広がり、東証プライム市場の騰落レシオも126%まで上昇するなど短期的な過熱感が強まっていたことからすると昨日同様にスピード調整だとみることができそうです。なお、3月決算企業の第3四半期決算発表がいよいよスタートします。本日は引け後にニデック(6594)やディスコ(6146)などが決算を発表する予定です。また、24日の米国でもテスラ[TSLA]やIBM[IBM]、半導体製造装置のラム・リサーチ[LRCX]などが決算発表を予定しています。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)