東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は小幅に3日続落となりました。106円安の35,371円でスタートした日経平均は寄り付きを安値に下げ渋るとまもなくして買いが優勢となり11時に250円高の35,728円まで上昇しました。しかし、その後伸び悩むと後場に入り昨日の終値を挟んで小幅にもみ合う展開となり結局11円安の35,466円で取引を終えています。こうしたなか新興市場も安く東証グロース市場250指数が下落となっています。

2.個別銘柄等

一時148円台前半まで進んだ円安を受けて自動車株が買われました。トヨタ(7203)が一時3.8%となり上場来高値を更新したほか、日産(7201)とホンダ(7267)が一時2.5%高、マツダ(7261)が一時3.7%高、SUBARU(7270)も一時1.9%高となりました。家賃保証業務を手掛けるジェイリース(7187)も一時5.5%高となりました。投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図る目的で2月29日を基準日として1株を2株に分割すると発表したことを好感した買いが入りました。また、投資判断と目標株価の引き上げを受けて三菱電機(6503)やアドバンテスト(6857)が高く、三菱電機が一時4.0%高、アドバンテストも一時4.8%高となり、三菱電機は上場来高値を更新しています。さらに東証プライム市場では国内外の現地ツアー予約サイト運営のベルトラ(7048)が一時12.1%高となりました。日本人観光客向けの海外でのアクティビティー事業強化で連携するため旅行大手のJTBと資本業務提携を結んだと発表したことで買いを集めました。一方でスタジオアリス(2305)が一時3.8%安となりました。新型コロナウイルス禍の際に新規の赤ちゃんの撮影が減少したことに伴い、リピート需要が減って七五三の撮影件数が伸び悩んだことなどにより2024年2月期の営業利益の見通しを41億3000万円から20億円に下方修正し、一転して減益予想となったことで売りが優勢となりました。超純水装置メーカーの野村マイクロ・サイエンス(6254)も一時9.4%安となりました。韓国が超純水の国産化に成功し、早ければ8月にも半導体工場で初めて使われることになると伝わったことで売りが膨らみました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は11円安となりました。米小売売上高が市場予想を上回る伸びとなり早期の利下げ期待が後退し昨日の米国市場が続落となったことから売りが優勢となりました。円安を支えに買いが優勢となり250円高となる場面もありましたが、利益確定の売りが出て伸び悩むと小幅に下げて取引を終えました。しかし、25日移動平均線との乖離率が昨日時点で5%超となっていたことからすると昨日同様にスピード調整とみることができそうで、小幅な下げに止まり底堅かったことから先高観は依然として強いといえそうです。なお、日本時間の22時30分には米新規失業保険申請件数や1月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数、12月の米住宅着工件数が発表される予定です。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)