【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 37,695.73  △170.57 (1/10)
NASDAQ: 14,969.65  △111.94 (1/10)

1.概況

米国市場はハイテク株を中心に買いが入り上昇となりました。27ドル高でスタートしたダウ平均は朝方にわずかにマイナスとなる場面もありましたが、下げ渋り底堅さをみせるとその後は堅調に推移し取引終盤にかけて上げ幅を広げました。結局ダウ平均は170ドル高の37,695ドルで取引を終え反発となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も111ポイント高の14,969ポイントと4日続伸となりました。

2.経済指標等

11月の米卸売在庫は前月比0.2%減となり市場予想と一致しました。また、卸売売上高は前月比変わらずとなり市場予想を上回っています。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうちコミュニケーション・サービスや情報技術、一般消費財・サービス、資本財・サービスなどの7業種が上げ、コミュニケーション・サービスと情報技術は1%以上上昇しました。一方でエネルギーや素材などの4業種が下げ、エネルギーは1%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではホーム・デポ[HD]が3%余り上げたほか、マイクロソフト[MSFT]も2%近く上昇しました。ウォルマート[WMT]とマクドナルド[MCD]、セールスフォース[CRM]、ナイキ[NKE]も1%以上上げています。一方でウォルグリーン・ブーツ・アライアンス[WBA]が2%を超える下落となり、インテル[INTC]とダウ[DOW]も1%以上下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、主力ハイテク株の一角が堅調でフェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ[META]が目標株価の引き上げを受けて3%を上回る上昇となり、アマゾン・ドット・コム[AMZN]も1%以上上げました。グーグルの持ち株会社であるアルファベット[GOOGL]も1%近く上昇しています。また、半導体株ではエヌビディア[NVDA]とウエスタン・デジタル[WDC]が2%を超える上昇となり、エヌビディアは連日で上場来高値を更新しています。

5.為替・金利等

長期金利は0.02%高い4.03%となりました。ドル円は円安に振れ145円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高と円安を受けて上昇してのスタートが予想されます。利益確定の売りがでやすいなかで日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような動きをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)