東京市場まとめ
1.概況
日経平均は951円安の54,287円と反落して取引を開始しました。前日の米国市場では、ダウ平均が1.6%安となり、約4ヶ月ぶりの安値をつけるなど軟調で、その流れを引き継いだ日本市場は売りが優勢でのスタートとなりました。朝方に下げ幅を拡大した日経平均は53,800円付近で一旦下げ止まった後、さらに下値を試す展開となりました。その後は横ばい圏の値動きとなり、前場は1,363円安の53,875円で取引を終えました。
日銀の金融政策決定会合の結果が伝わり、政策金利は据え置きとなるなかで、後場は一段安となりました。中ごろにかけて、下げ幅を拡大し、14時59分には2,049円安の53,190円をつけ、この日の安値を更新しました。その後も安値圏で推移し、大引け後に予定されている植田日銀総裁の会見を前に、持ち高調整の動きもあって弱含んで推移した日経平均は最終的に1,866円安の53,372円で大引けとなりました。
TOPIXは108ポイント安の3,609ポイント、新興市場では東証グロース250指数が33ポイント安の744ポイントで取引を終えました。
2.個別銘柄等
ベイカレント(6532)は2.7%高の4,549円をつけ、続伸となりました。18日、発行済み株式総数(自己株式を除く)の4.3%に相当する660万株、金額にして300億円を上限とする自社株買いの実施を発表しました。これによる株式需給の引き締まりを見込んだ買いが入りました。
ニトリホールディングス(9843)は5.6%安の2,684円をつけ、3営業日ぶりに反落しました。取引時間中のドル円が159円台後半と円安基調で推移したことで、仕入れコストの増加などを懸念した売りが出ました。同社は海外で製品を生産・輸入していることから円安が進むと業績に逆風になる『円高メリット銘柄』として位置付けられています。
日本航空(9201)は4.0%安の2,608.5円をつけ、反落しました。18日、外資系証券が同社の目標株価を3,600円から3,000円に引き下げ、これを材料視した売りが出ました。アナリストは足元での原油価格上昇により3月2日に公表された2035年度までの中期経営計画の目標が未達になりそうだと予想しており、原油高が業績を下押しする懸念が生じています。
産業資材商社のクリヤマホールディングス(3355)は一時4.6%高の1,829円をつけ、株価修正後の上場来高値を更新しました。18日、国内証券が同社の目標株価を従来の1,830円から足元の水準を上回る2,370円に上方修正したことが材料視されました。なお、投資判断は3段階で最上位の「バイ(買い)」で据え置かれています。
蓄電型発電所を製作するパワーエックス(485A)は一時6.0%高の6,150円をつけ、上場来高値を更新しました。19日、米首都ワシントンで予定される日米首脳会談で、対米投資の第2弾として蓄電池事業が候補にあがるとの見方から、対米投資の関連銘柄として思惑買いが入りました。
VIEW POINT: 明日への視点
前日の米国株安もあって、日経平均は大幅反落となりました。日銀の金融政策決定会合の結果は政策金利の据え置きが決定されました。もっとも、従来通り経済・物価が政策委員の見通しに沿って推移すれば、
明日は、祝日のため日本市場は休場です。来週に向けて、日米の首脳会談の動向がメインの材料となりそうです。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
