東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は米国株高を受けて3日続伸となりました。129円高の32,973円で寄り付いた日経平均は10時10分前に260円高の33,104円まで上昇しましたが、25日移動平均線(33,091円)を小幅に上回ったところで上値が押さえられると上げ幅を縮め143円高の32,987円で前場を終えました。117円高の32,961円でスタートした後場の日経平均は12時50分過ぎに157円高の33,001円まで上昇しましたが、節目の33,000円をわずかに上回ったところで伸び悩むと13時30分過ぎには20円高の32,864円まで上げ幅を縮めました。しかし、マイナスになることなく踏み止まると持ち直し結局82円高の32,926円で取引を終えています。こうしたなか新興市場も高く東証グロース市場250指数が上昇となっています。

2.個別銘柄等

大阪瓦斯(9532)が一時4.3%高となり年初来高値を更新しました。水素生産で世界大手のデンマークのエバーフュエルに伊藤忠商事(8001)と大阪瓦斯の両社で最大4割程度を出資し、水素事業に乗り出すと伝わったことを材料視した買いが入りました。フジ・メディア・ホールディングス(4676)も一時9.6%となり年初来高値を更新しました。英投資ファンドのニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドがフジ・メディア・ホールディングス株を共同保有者とあわせて5.04%保有していることが関東財務局に提出した大量保有報告書により判明したことで大幅高となりました。また、他の民放にも連想買いが波及し、TBSホールディングス(9401)が一時8.2%高、日本テレビホールディングス(9404)も一時7.1%高となり、TBSホールディングスは年初来高値を更新しています。ソフトウエア開発のACCESS(4813)も15.2%上昇しストップ高となりました。NTT(9432)が次世代通信規格「6G」を支える技術として世界標準を狙う通信基盤「IOWN(アイオン)」の社会実装に向け関係を深めるためACCESSの発行済み株式総数の12.9%を取得すると発表したことで買いを集めました。ウシオ電機(6925)も一時15.2%高となり年初来高値を更新しました。導体製造装置大手の米アプライドマテリアルズ[AMAT]と最先端半導体パッケージ市場向け次世代露光技術開発における戦略的パートナーシップ締結したと発表したことを好感した買いが入りました。さらに昨日の米国市場でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が年初来高値を更新した流れを受けて半導体製造装置関連株が高く、東京エレクトロン(8035)が5.9%高、SCREENホールディングス(7735)が一時3.9%高、アドバンテスト(6857)が一時7.9%高、ディスコ(6146)も一時11.2%高となり、東京エレクトロンとSCREENホールディングス、ディスコが上場来高値を更新しています。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は82円高となりました。米長期金利の低下を受けて昨日の米国市場で主要3指数が揃って年初来高値を更新したことで買いが優勢となりました。また、寄り付き前の8時50分に発表となった12月の日銀短観で大企業・製造業の業況判断指数(DI)がプラス12と3四半期連続で改善し市場予想を上回ったこともあって一時は260円高まで上げ幅を広げ、節目の33,000円や25日移動平均線を上回る場面もありました。しかし、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えていることもあって上値を追う動きは限定的で買い一巡後に伸び悩むと上げ幅を縮めました。そのFOMCの結果は日本時間の14日午前4時に発表となります。政策金利は3会合連続で据え置きとなる公算が大きいとみられていることから、参加者の政策金利の見通し(ドットチャート)やパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見での発言に関心が集まりそうで、2024年の利下げについてどのような見通しが示されるかに注目が集まりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)