米資産運用大手フィデリティが、申請中のビットコイン現物ETFについて、SEC(米証券取引委員)と協議したとの報道がありました。

SECは慎重に進めながらも、各社との調整は大詰めを迎えているようです。しかし、徐々に「セル・ザ・ファクト」(sell the fact =事実で売れ)の様相も出てきており、このあたりで大きく調整期間が欲しいところです。

BTCは650万円まで回復し、想定外の値動きとなっています。先週後半はアルトコインの多くも投機と思しき値動きを起こし、SOL(ソラナ)やAVAX(アバランチ)など、比較的時価総額の大きいアルトコインまでもが急上昇しました。

そろそろ天井の合図かもしれません。今週も引き続き、調整下落目線で解説していきましょう。

BTC(ビットコイン)はトレンドラインかSMA30まで待つ展開、しばらくは天井圏での揉み合いか

【図表1】BTC/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

BTC/JPY日足チャート分析から入ります。575万円のレジスタンスラインを突破し、一気に80万円ほど価格を上昇させました。ドル建てでも4万ドルの壁を上抜けてショートカバーがしっかりと入った様子です。

しかしここ数日、海外取引所ではロングポジション比率が常に多い状況が続き、OI(オープン・インタレスト)は高水準の金利が提示され続けました。つまり、相当な買いポジションが残っていたことがわかります。これらが徐々に炙り出される展開を予想しています。

日足レベルではトレンドラインかSMA30までの深い押し目を待つ展開を予想します。MACDはデッドクロスを再度試みようとしているタイミングです。クロスしてしまった場合、テクニカル的には下げを示唆するシグナルなので、しばらくは天井圏での揉み合いとなるでしょうか。

【図表2】BTC/JPY 4時間足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

続いて、4時間足に時間軸を落とします。4時間足ベースではトレンドラインを割り込んできており、並行チャネルを形成開始中といった具合です。このまま下落すれば、週半ばには黄色の楕円で囲った箇所が、絶好の押し目買いチャンスとなる可能性が出てきています。この水準は並行チャネル下限ライン、およびSMA90(水色)が重なるポイントです。よって、今週はこの買いポイントが絶好の押し目買いチャンスとなりそうです。

さらに、ここを割り込む場合、575万円前後のサポートライン、およびSMA200(橙)が重なるポイントが次の押し目買いポイントとなるでしょう。この付近は前述通り、日足の押し目買い水準とも重なるので絶好の仕込み場となる可能性があります。ここでも買い指し値注文を思い切ってセットしておくとよいかもしれません。

第1候補600-605万円、第2候補575-580万円といった具合ではないでしょうか。

ETH(イーサリアム)は31-31万5,000円を意識

【図表3】ETH/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

続いて、ETH/JPY日足チャート分析です。まずはトレンドラインまでの下落を予想して、最初の押し目はそこから入る準備をしておくとよさそうです。SMA30(黄色)もこのトレンドラインに沿って上昇しており、似たようなポイントでサポートとなりやすいでしょう。もう少し割り込む場合は、黄色の楕円で囲った箇所を意識しておくと良さそうです。

前回の下降レジスタンスラインとSMA30が週後半以降で重なってきた場合は、こちらのほうがサポートとして機能しやすいでしょう。よって、今週のサポートは31-31.5万円付近を意識した押し目買いが機能しやすいように感じます。ちょうどBTCの調整と重なり、BTCが600万円まで下げた際に、ETHもこの水準まで下落していれば、都合が良いでしょう。

なお、本稿執筆中(12月11日午前)にBTCは大幅な続落を開始しています。やはり買われすぎ水準だったようです。今のところ、速報ベースで悪材料は見当たりません。このまま特段材料が見当たらなければ、単なる大きなポジション調整ということになるでしょう。その場合は、買いトレードの損切りも多く出たでしょうから、再び買っていけるのではないでしょうか。

今週は、調整による下落で乱高下局面が多そうです。しかし、絶好の買い場も多く到来するでしょうから、収益機会も多いと予想します。今週の戦略は、調整相場に気をつけた押し目買い戦略としたいと思います。