・米国の状況を見ると、米利上げはほぼないだろう。今後は利下げが期待されており、2024年夏ごろまでには2回程度の利下げが予想される。

・11月のFOMC(米連邦公開市場委員会)でハト派スタンスとなったものの、経済見通しや物価の見通しが大きく変わらなければ、タカ派スタンスが出てくると思われる。

・利下げの条件を経済予測などから考えると、2024年はどこかのタイミングで利下げを示唆するような状況に入るのではないか。ただ、それほど早くは見込みにくいだろう。

・米国経済は堅調であり、2024年も景気のモメンタムが続くかどうかが注目されている。

・過去の利下げ時には株式のパフォーマンスは良くなかった。利下げというのは基本的には経済が悪くなるため、リスク資産は注意を要する。

・債券は利下げ時にパフォーマンスがしっかり期待できる。景気減速の備えという意味でも米国債券の相対優位性は高まるため、利回りの魅力も含めて保有を検討するタイミングと言える。

・2024年は経済動向を注視すべき1年になるだろう。

※10:33~10:53までに解説・表示している資料について、以下の通り修正致します。

解説:米10年債→Bloomberg米国総合債券指数
表示しているチャートについて:利下げ期の株価推移→利下げ期の債券のパフォーマンス