【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 34,095.86  △34.54 (11/6)
NASDAQ: 13,518.78  △40.50 (11/6)

1.概況

米国市場は利益確定の売りが相場の重石となるなか、金融引き締めに対する過度な警戒感後退が引き続き相場の支えとなり小幅に続伸となりました。31ドル高でスタートしたダウ平均は直後に105ドル高まで上昇しましたが、朝方の買い一巡後に伸び悩むと取引終盤には71ドル安まで下落しました。しかし、下げ渋ると引けにかけて持ち直し結局34ドル高の34,095ドルで取引を終え6日続伸となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も40ポイント高の13,518ポイントと7日続伸となりました。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち6業種が下げ、不動産とエネルギーが1%以上下落しました。一方で情報技術やヘルスケアなどの5業種が上げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではアップル[AAPL]とアムジェン[AMGN]、マイクロソフト[MSFT]が1%以上上げました。一方でウォルグリーン・ブーツ・アライアンス[WBA]とウォルト・ディズニー[DIS]、ゴールドマン・サックス[GS]、ボーイング[BA]、ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]、キャタピラー[CAT]が1%以上下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、衛星テレビのディッシュ・ネットワーク[DISH]が決算で1株損益が予想に反して赤字となったことで急落し37%を超える下落となりました。画像処理半導体のエヌビディア[NVDA]はアナリストが業績の上振れを指摘したことで1%を上回る上昇となっています。

5.為替・金利等

長期金利は0.07%高い4.64%となりました。ドル円は150円近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は大幅上昇の後で利益確定の売りが出やすいことから軟調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が下げ渋り一目均衡表の雲の上限(32,554円)を維持できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)