プロクター・アンド・ギャンブル[PG]決算:1株利益は1.83ドルで市場予想を上回る
プロクター・アンド・ギャンブルは、日用消費財の製造で世界最大手のひとつに入る。1837年に創業、年間売上高は800億ドルを超える。タイド(洗濯用洗剤)、シャ-ミン(トイレットペーパー)、パンテーン(シャンプー)やパンパース(おむつ)など、よく知られた20種以上のブランド・ラインを有し、各ブランド製品の年間売上高は全世界ベースで10億ドルに及ぶ。選択と集中を進め、最後まで保有していた食品ブランドのプリングルズ(ポテトチップス)を2012年にケロッグに売却した。連結売上高のおよそ55%が事業拠点を置く米国以外の地域が占め、また、新興国市場が同売上高の約3分の1を構成している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(7月-9月期)実績
★売上高・・・前年同期比6.1%増の218.71億ドル(市場予想は216.21億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.83ドル(市場予想は1.72ドル)
決算総括
7-9月期(第1四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。既存事業売上高の伸びも予想を上回っている。通期のガイダンスでは1 株利益および既存事業売上高の伸びの見通しを据え置いている。販売数量は減少したものの、値上げが事業を強化し、予想を上回る売上高と利益を計上した。
今後の株価見通し
153ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。
フリーポートマクモラン[FCX]決算:1株利益は0.39ドルで市場予想を上回る
フリーポートマクモランは、国際的な鉱山会社である。銅、金、モリブデンの確認と推定の埋蔵量(リザーブ)を有する地理的に多様な資産を運営している。資産ポートフォリオには、インドネシアのグラスベルグ鉱物地区、アリゾナ州の大規模モレンシ鉱物地区やペルーのセロ・ベルデ鉱山などの北米および南米の鉱山がある。銅の販売から主要な収益を得ている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(7月-9月期)実績
★売上高・・・前年同期比16%増の58.24億ドル(市場予想は54.74億ドル)
★1株当たり損益(一部項目を除く)・・・0.39ドル(市場予想は0.33ドル)
決算総括
7-9月期(第3四半期)の売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。
今後の株価見通し
株価上昇につながるカタリストが不足しているが、43ドル超えから、投資タイミングを図ることになろう。
ネットフリックス[NFLX]決算:1株利益は3.73ドルで市場予想を上回る
ネットフリックスは、オンディマンドのストリーミング動画サービスを、中国を除く世界のほとんど全ての国々で提供している。収益は、主にサブスクリプション・サービスから生み出されている。自社オリジナル作品や他社制作のコンテンツを、パソコン(PC)やインターネットに接続されたテレビ、タブレット端末、コンソール型ビデオゲーム機、Apple TV、Roku、Chromecastなどの家電製品を通じて配信している。世界最大規模のSVOD(定額制動画配信)プラットフォームを展開し、加入者数は2億2,000万人を超える。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(7月-9月期)実績
★ストリーミング売上高・・・前年同期比7.8%増の85.4億ドル(市場予想は85.3億ドル)
★1株当たり利益・・・3.73ドル(市場予想は3.49ドル)
決算総括
7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。特に有料会員数が876万人増と予想以上に伸びたことが好感され、決算発表日の時間外取引で株価は12%近くの大幅高となっている。
今後の株価見通し
420ドル超えから、投資タイミングを図ることになろう。
バンク・オブ・アメリカ[BAC]決算:1株利益は0.90ドルで市場予想を上回る
バンク・オブ・アメリカは、米国最大の金融機関の1つで、2兆5,000億ドル以上の資産を保有している。カスタマー・バンキング、グローバル・ウェルス&インベストメント・マネジメント、グローバル・バンキング、グローバル・マーケットの4主要事業部門からなる。消費者向け業務には、支店網や預金業務、小売貸付商品、クレジットカードやデビットカード、小企業向けサービスなどがある。メリルリンチ事業は、バンク・オブ・アメリカ・プライベートバンクと同様に、ブローカレッジやウェルス・マネジメント・サービスを提供している。ホールセール業務には、投資銀行業務、法人向けおよび商業用不動産融資業務、キャピタル・マーケット業務などが含まれる。米国外でも数カ国で事業を展開しているが、主に米国に注力している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(7月-9月期)実績
★調整後の収入・・・前年同期比3%増の253.20億ドル (市場予想:251.36億ドル)
★1株当たり利益(調整済み)・・・0.90ドル(市場予想0.81ドル)
決算総括
7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。トレーディング収益が予想以上に好調で、債券・為替・商品(FICC)、株式とも予想を上回った。一方、純受取利息(NII)も予想を上回っている。預金残高も予想を上回った。モイニハンCEOは声明で「米国の消費支出はまだ昨年を上回っているが、引き続き減速している。第3四半期も健全だが経済は減速」と表現した。第3四半期に19億ドルの普通配当を実施したほか、10億ドルの自社株買いを実施した。
今後の株価見通し
30 ドル超えから、投資タイミングを図ることになろう。
デルタ航空[DAL]決算:1株利益は2.03ドルで市場予想を上回る
デルタ航空は、アトランタに拠点を置き、世界50ヶ国以上300を超える都市にネットワークを有する世界最大規模の航空会社である。ハブ&スポークネットワークの運航体系で、最大のハブ空港であるアトランタ、ニューヨーク、ソルトレイクシティ、デトロイト、シアトル、ミネアポリス・セントポールに世界中から乗客を集約し各地への乗り継ぎを行う。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(7-9月期)実績
★売上高・・・前年同期比13%増の145.53億ドル (市場予想は145.46億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.03ドル (市場予想は1.95ドル)
決算総括
7月-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。国際線の旅客収入が 35%増となり、今期も堅調な需要が続くと述べている。国内旅行の需要も堅調で、バスティアンCEOは「9月上旬以来、より多くの企業が従業員のオフィス復帰を促しているため、企業の出張はかなり良い成長の兆しを見せている」と述べている。ただ、通期の調整済み EPS の予想レンジ上限を引き下げている。燃料価格の上昇と航空機のメンテナンス費用が要因。同社は燃料価格の 25%近い急上昇に見舞われ、整備コストも、修理期間の長期化、エンジン部品のサプライヤー問題などにより予想以上に増加している。
今後の株価見通し
同社は燃料価格の 25%近い急上昇に見舞われ、整備コストも、修理期間の長期化、エンジン部品のサプライヤー問題などにより予想以上に増加している。株価は高寄るも、下落した。38ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。