アメリカン・エキスプレス[AXP]決算:1株利益は3.30ドルで市場予想を上回る
アメリカン・エキスプレスは、世界のおよそ130の国や地域でチャージカード(一括払い方式)、クレジットカード(リボルビング払い方式)事業を展開する金融機関である。収益性の高いマーチャント(加盟店)ペイメントネットワークも運営する。2018年から、グローバル消費者サービス部門、グローバル法人サービス部門、グローバルマーチャントおよびネットワークサービス部門の3部門で構成されている。カード決済サービスに加え、法人向けに経費管理ツール、コンサルティング・サービス、および事業者ローンなどを提供している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(7月-9月期)実績
★収入(総収入から利払い分を差し引いたもの)・・・前年同期比13%増の153.81億ドル(市場予想は153.33億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・3.30ドル(市場予想は2.95ドル)
決算総括
7月-9月期(第3四半期)経常収益、調整済みEPSはともに予想を上回った。経常収益、調整済みEPSとも過去最高となっている。カード会員の旅行と娯楽への支出が39%増加し、全体の支出が16%増加した。年会費の高いプレミアムカードで新規顧客の獲得が引き続き好調だったほか、カードの年会費の引き上げも寄与した。
今後の株価見通し
当面株価は底値模索の動きとなろう。
ロッキード・マーチン[LMT]決算:1株利益は6.77ドルで市場予想を上回る
ロッキード・マーチンは、世界最大規模の防衛請負企業であり。2001年に「最新鋭ステルス戦闘機F-35」プログラムを受注して以来、欧米の高性能戦闘機市場を支配している。同社最大の事業部門は、航空機部門であり収益の3分の2以上をF-35プログラムから得ている。その他の事業部門には、シコルスキー・ヘリコプター事業を展開するロータリー・ミッションシステム部門、ミサイルおよびミサイル防衛システムの製造を行うミサイル・射撃統制部門、衛星の製造を行い、また、合弁会社United Launch Allianceからの持分利益が計上されている宇宙システム部門がある。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(7月-9月期)実績
★売上高・・・前年同期比1.8%増の168.78億ドル(市場予想は167.57億ドル)
★1株当たり利益(継続事業ベース)・・・6.77ドル(市場予想は6.67ドル)
★設備投資・・・19.5億ドル(従来予想は据え置き、市場予想は19.2億ドル)
決算総括
7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。通期ガイダンスも公表し、これまでのガイダンスを維持し、調整済みEPS 見通しは予想を上回った。航空・戦闘機部門の売上高が5%の減収となり、予想も下回ったことが嫌気されている模様。
今後の株価見通し
453ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。
ASMLホールディング[ASML]決算:1株利益は4.81ユーロで市場予想を上回る
ASMLホールディングは、1984年に設立されたオランダに本拠を置く企業で、半導体の製造に使用されるフォトリソグラフィシステムの市場シェアをリードしている。フォトリソグラフィは、フォトマスクから半導体ウェハ上に回路パターンを露光するために光源が使用されるプロセスである。この分野の最新の技術進歩によって、チップメーカーではシリコンの同じ領域上のトランジスタ数を継続的に増やすことが可能となる。従来、リソグラフィは最先端のチップ製造におけるコストのかなりの割合を占めるが、チップメーカーでは、5ナノメートルのプロセスノードを超えて継続するために、次世代EUVリソグラフィツールを必要とし、これを提供できるのはASMLのみとなっている。製品は、インテル、サムスン、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー[TSMC]などすべての大手半導体メーカーで使用されている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(7月-9月期)実績
★売上高・・・前年同期比15%増の66.73億ユーロ(市場予想は67.31億ユーロ)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・4.81ユーロ(市場予想は4.65ユーロ)
決算総括
7-9月期(第3四半期)売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSは予想を上回った。
今後の株価見通し
当面下値模索の動きが予想される。
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス[WBA]決算:1株利益は0.67ドルで市場予想を下回る
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスは、米国で最大の大手小売薬局チェーンのひとつである。8,500を超える店舗を展開し、米国人の4分の3近くがウォルグリーンの店舗から5マイル以内に居住している。売上高の約3分の2は処方せん医薬品販売が占め、米国の処方せん販売は、全売上高の20%を構成している。その他の売上高は、小売商品(一般ウエルネス消耗品や自社ブランド商品)販売事業、欧州の医薬品卸売事業、ヘルスケア事業から生み出されている。「ヘルス・コーナーズ」や「ビレージ・メディカル」のような追加サービスを提供する店舗を増やし、患者のオムニチャンネル体験を創造し、ワンストップのヘルスケア提供者としての地位を構築している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(6-8月期)実績
★売上高・・・前年同期比9.2%増の354.22億ドル(市場予想は347.93億ドル)
★一株当たり利益(調整済み)・・・0.67ドル(市場予想は0.69ドル)
決算総括
6-8月期(第4四半期)売上高は予想を上回ったが、調整済み
EPSは予想を下回った。ガイダンスも公表し、2024年度通期の調整済みEPSの見通しが予想を下回ったほか、売上高も予想を下回る見通しを示している。
今後の株価見通し
決算を受け、株価は上昇。27ドル超えから、投資タイミングは図ることになろう。
アメリカン航空グループ[AAL]決算:1株利益は0.38ドルで市場予想を上回る
アメリカン航空グループは、航空機、定員、予定有償旅客マイルで世界最大規模の航空会社である。シャーロット、シカゴ、ダラス・フォートワース、ロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク、フィラデルフィア、フェニックス、ワシントンDCを米国の主要なハブ空港とする。中南米と米国の目的地を結ぶ米国の航空会社全体の収益の30%以上を生み出している。大規模な航空機リニューアルを完了し、米国の従来からある航空会社のなかで最も新しい航空機を保有している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
主要項目、第3四半期(7月-9月期)実績
★売上高・・・前年同期比0.1%増の134.82億ドル(市場予想は135.02億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.38ドル(市場予想は0.25ドル)
決算総括
7-9月期(第3四半期)売上高は予想を下回ったが、調整済み EPSは予想を上回った。ただ、通期のガイダンスでは1株利益の見通しを下方修正した。航空業界全体が人件費とジェット燃料価格の急上昇に見舞われている。
今後の株価見通し
株価は厳しい下落トレンド下にある。当面下値模索の動きか。