米ドル/円 週間予想レンジ:146.00~149.50

メインストラテジー:レンジ取引

・米ドル高の終焉か
・値幅限定の公算が大きい
・間接的な円買いへ

【図表1】米ドル/円(日足)
出所:筆者作成

アナリシス:

米ドル/円相場は先週波乱した。10月3日に一旦150.18円をトライしたものの、当日に147.38円に急落し、介入と思われるほどの値動きだった。ただし、介入の有無は諸説あり、また介入がなかったという見方が有力視され、マーケットの自律調整の可能性が大きかったと思われる。この場合、米ドル高の終焉が示唆されたこともあり、その後は足元の市況に鑑み、頭が重くなっていることもあって、警戒が必要だと思う。

もっとも、先週高値までの続伸自体が「行き過ぎ」であった。先々週の週足では再度陽線を形成し、7月半ば以来の1本調子の上昇を果たした上、149.74円までの上昇があっただけに、オーバーボート(買われ過ぎ)の極みを示唆した。先週の大台打診自体も我々の想定の通りだった。そのため、先週の波乱も自然の成り行きだったと受け止めている。

7月半ば以来、日足では大型「上昇ウェッジ」に近いフォーメーションの形成を確認でき、一旦150円関門のトライがあっても許容範囲内だった。ただし、先週の波乱で同フォーメーションの上放れが結局失敗に終わったことを示し、「上昇ウェッジ」の成立に繋がったわけだ。言ってみれば、150円大台の一旦ブレイク自体が「ダマシ」であった。

介入の有無を問わず、10月3日の波乱やその後の値動きに鑑み、150円関門以上のトライがこれから難しくなっている、という印象が深い。10月3日の大陰線、長大線の上、そして前後の罫線に対して「インサイド」や「アウトサイド」の関係を示しているため、同線自体が「弱気リバーサル」(これからは弱気アウトサイドの公算も)のサインだったことに鑑み、再度高値更新するには莫大なエネルギーが必要で、時間の推移につれ、上放れの可能性が小さくなりつつあるとみている。

米ドルは全体的にかなり買われ過ぎの段階にあり、すでに終盤に差し掛かっていた。先週からドル指数自体が頭打ちのサインを点灯し、米長期金利の上昇一服と相まって、これから調整してくる公算が大きい。

さらに、円売り自体、中国の景気後退懸念や人民元安につられた側面も強かった。この前日銀のイールドカーブ・コントロール(YCC)の柔軟化自体は円売りの材料ではなかったことに鑑み、米ドル買いがメインだったとは言え、円売りは行き過ぎであったことも明らかである。

しかし、日本の事情が無視され、米ドルの本格的な反落なしでは円が買われることはないため、これから円買いがあっても間接的なものだろう。この意味合いにおいて、当面米ドルの頭が重くても、なお高値圏にて広いレンジを形成できるだろう。本格的な反落はなお先かもしれない。

豪ドル/円 週間予想レンジ:94.50~97.00

メインストラテジー:押し目買い

・大波乱でも底固い
・強気変動へ復帰
・年初来高値へ照準

【図表2】豪ドル/円(日足)

出所:筆者作成

アナリシス:

豪ドル/円相場は先週大反乱した。米ドル/円の波乱につられた形で一旦93円関門割れがあったものの、大引けは95.31円と高く、週足では典型的な「スパイクロー」のサインを形成した。強気変動の構造をなお維持、また大波乱があったからこそ構造上の強さを維持し、これから高値再更新を果たす見通しだ。

重要なのは、先々週大きく続伸し、一旦97円関門直前まで打診したことだ。豪ドル/円は横這いのレンジを形成しながら、上値志向を保ってきたため、これから新たなレンジ変動を形成してくと推測され、上放れ自体が本物のサインだった。

なにしろ、7月に96円関門前後で抵抗を確認、また7月28日の「スパイクロー」のサインが示した究極な底打ちがあって、その後93円関門前後の支持を確認できたところで大きなレンジを形成してきた経緯があった。その理由は、8月第2週の切り返しにより、陽線で大引けをしたことにある。同週の値幅こそ限定的だったものの、底割れ回避という意味では大きな存在感を発揮し、これからの均衡状態を作り出した。

詰まるところ、7月最終週の週足ではより値幅の大きい大陰線を形成したことから「インサイド」のサインが形成され、先々週の高値トライは、同「インサイド」の上放れを示唆する値動きとして重視されたことから、強気変動の継続を有力視したわけだ。

そのため、先週の大波乱があっても、上放れが失敗したのではなく、あくまで途中の試練と受け止める。確かに一旦93円関門割れまでの急落は、従来のレンジの底を割り込んでいくリスクもあったが、10月4日からの続伸、またすでに10月3日の高値を再度更新していることに鑑み、底割れのリスクがすでに後退したとみている。

むしろ試練があったからこそ、これから身軽に高値をトライしていける。このままだと、97円関門の再打診まで、想定より時間がかからない可能性があるため、リバウンドの強さを軽視すべきではない。ただし、この場合は豪ドル/米ドルのリバウンドが前提条件となる。

理論上では、97円大台の再打診があれば、99~100円といった新たなレンジの上限をトライできる。もちろん、これは年初来高値の更新を意味するため、場合によっては高値追いもあり得るだろう。強気スタンスを維持したい。