10月2日午前7時台に、BTCが大きく急騰しました。その材料としては、SEC(米国証券取引委員会)からビットコイン現物ETFの承認を受けた企業があると、X(旧Twitter)にて英語でのポスト(ツイート)があったことが考えられますが、今のところ真偽は不明です。その期待に対する買いの可能性もある一方で、裏取りがしっかりできた大口が買いで仕掛けてきた可能性もあるのではないでしょうか。
先週のコラムでも、10月以降の上昇トレンド再開を示唆しましたが、想定以上に早い展開です。
BTC(ビットコイン)、SMA30割れは回避し、下降トレンドライン&SMA90を一気に突破
本日10月2日は大きな動きがあったため、週足チャートから見ていきます。年初来高値である455万円付近のレジスタンスラインが目先のターゲットだと考えられます。ここを超えて最終的には500万円を目指す展開だと思います。
現在のローソク足がSMA30からもしっかりと乖離を始めたので、週足ベースでも上昇基調が高まりつつあります。
SMA30→90→200の順序も守られており、SMA90(水色)が上向き加減になれば、テクニカル的には一安心でしょう。SMA30を何度か下値割れしましたが、騙しとなった格好です。週足の条件を念頭に置き、日足に時間軸を落とします。
下降トレンドラインをしっかりと上抜けてきました。SMA90もこの下降トレンドラインと重なっていたので、一気に抜けることはないと見ていましたが、あっさりと突破してきました。
本日10月2日、大陽線で終えた場合、おそらく1~2日後にはSMA30(黄)がSMA200(橙)をゴールデンクロスしてくると考えられます。上昇トレンドの機運が大きく高まるのではないでしょうか。サポートは突破に苦しんでいた408-410万円のレジスタンスラインだったポイントです。今度はサポートラインとして機能してくれるでしょう。
ETH(イーサリアム)も力強く上昇、先物ETF承認の報道も
続いて、ETH/JPY日足分析に移ります。BTC同様、力強く上昇を再開してきました。SMA90とSMA 200、そして下降トレンドラインと3重レジスタンスライン突破は大きいと考えます。MACDもプラス圏に浮上を開始し、上昇トレンドの条件がテクニカル的に揃ってきました。形状は非常に良好です。
次のレジスタンスラインと考えていた25万5000円もすでに上抜けてきています。今週はこのサポートラインをしっかりと抜けてクローズできれば、さらに上値を追いかける展開となりそうです。
ETHのポジションはキープ、次の高値である27万円あたりを意識してトレードしていくと良いのではないかと考えています。
また、ファンダメンタルズ材料としては、イーサリアム先物ETFの承認に関する報道が先週末に出てきました。FOX Businessの9月28日付けの報道によると、暗号資産運用企業であるヴァルキリーが提供する先物ETFが、SECから承認を受けたとのこと。BTCの先物などに投資するETFにETHも組み込まれる形となるようです。これは大きな一歩と言えるでしょう。
投機筋の選択肢が株式先物市場やビットコイン先物ETFだけでなく、イーサリアム先物ETFにも広がります。イーサリアムはこの先、より安定した価格で推移を続ける可能性が高まったことを意味します。
暗号資産市場は、今週は幸先良いスタートとなりました。引き続き、強気相場が継続することを予想します。