今週は9月13日(水)に米CPI(消費者物価指数)の発表があります。ドル高トレンドの転換点になるか、あるいはドル高相場継続か、今月の利上げや年内の利上げ回数を決める重要指標の一つです。市場予想を上回ればドル買い、株売り、暗号資産売りに。一方、市場予想を下回れば、ドル売り、株買い、暗号資産買いという構図だと考えます。
今週発表の米8月CPIは原油価格の膠着もあり、前回を上回る予想となっています。このあたりはマーケットも敏感に反応してくると思われるため、CPI発表後の値動きは要注目です。
BTC(ビットコイン)はSMA200を再び割り込む
BTC/JPY日足分析から入ります。SMA200(橙色)を再び割り込んできました。先週後半、一時的にショートカバーで小さく急騰したものの、3営業日でその上昇幅を打ち消し、再び370万円のサポートラインに向かって下落傾向にあります。MACDも上昇し、調整中の様相です。加熱感はおさまってきており、再び下落がトレンド再開するとなれば、長めのトレンドとなる可能性もあります。
目先350万円のサポートラインを目指す方向で、先週、先々週と目線に変更はありません。SMA30(黄色)はしっかりと下落してきており、今週中にSMA200とデッドクロスしそうです。SMA30の上値の抵抗線として、戻り売りの目安になりやすいのではないでしょうか。
よって、戻り売りの目安としては、382-385万円付近を意識したいと思います。日に日にSMA30は下落していくため、この戻りの目安は週前半、水曜日あたりを目途に考えています。徐々に上値がきり下がってきている印象です。
ETH(イーサリアム)はSMA30−200が重し
続いてETH/JPY日足分析に移ります。同じく徐々に上値を切り下げてきており、SMA30が24万円台前半まで落ちてきました。SMA200は25万円付近に位置しており、ETHの戻りは24-25万円のゾーンで売っていくイメージを今週は意識したいと思います。
仮に上昇した場合でも、下降トレンドラインとSMA90が重なるレジスタンスがクラスターポイントになるため、テクニカル的な重しとなりそうです。
下値のサポートは8月の安値である22万円付近となります。現在の水準から7%安で22万円になりますが、BTCも377万円から7%安となれば、350万円付近となります。
よって、BTC/JPYもETH/JPYも7%安でちょうど重要サポートラインに差し掛かるため、騰落率的にも都合が良いポイントとなるでしょう。この2つの価格帯で止まる可能性は高いと考えています。
さて、本コラムでは4週間程度売り目線の内容でお伝えしてきましたが、目先この水準まで下落した場合は、「ドテン買い」を意識しております。個人的には、初めての到達でポジションを転換させる予定です。
9月の下げは、中長期的に見て、あくまでも調整下げで見ています。よって、BTCは再び350万円付近から一転して買いトレードに変更し、335-360万円でしっかりと買いポジションを作り、年末にかけて上昇をイメージした戦略に切り替える予定です。先戻り売りトレード継続も、350万円近辺到達から買いトレードに転換するイメージで考えています。