4月11日、相互関税の対象からiPhoneを含む半導体や電子機器類を除外すると発表され、BTCは上昇しました。しかし4月13日夜、ラトニック米商務長官から除外ではなく別の関税を課す方針であり、その詳細は1~2ヶ月後という発信があり、マーケットは再び混乱しました。

トランプ劇場が続いています。政権の発信も、まとまりがなくなっているのが気になるところです。本日4月14日(月)の東京オープンは、米ドル/円が窓空けスタートしたものの、元の下落トレンドに回帰してしまいました。本記事執筆時点(4月14日午前)は142円台半ばで推移しており、140円方向に向かっているようにも感じられます。

BTCは逆に底堅く、ドル建てでは84,000-85,000ドル付近で推移しており、週末価格とさほど変化はない状況です。米ドルから資金が逃避している流れかもしれません。

BTC(ビットコイン)は上抜けると上昇に弾みか

【図表1】BTC/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

BTC/JPY日足チャート分析です。米ドル/円の下落が気になりますが、基本的には上昇目線を堅持したいと思います。しばらく上値を抑えられているSMA30(黄色)を上抜けるかどうか注目です。抜けた場合はSMA200(橙)を目指す展開を予想しており、1300万円方向ではないでしょうか。

もう1週間も経過すれば、このSMA200とSMA90(水色)が重なるタイミングに迫っていき、抜けていくにはもう少し大きな材料が必要になると思います。ポジティブファンダ待ちということで、一部利食いの目安としてこの水準は意識しておくと良いでしょう。

【図表2】BTC/JPY 4時間足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

BTC/JPY4時間足分析です。日足ではSMA30に上値を抑えられていましたが、4時間足レベルではSMA200(橙)が上値抵抗線となっているようです。日足でも4時間足でもテクニカル的なレジスタンスが存在し、抜けるには時間がもう少しかかるかもしれません。抜けた後は上昇に勢いがつくため、そのタイミングで1300万円方向でしょうか?

SMA90(水色)を超えて推移していることもポジティブです。日足・4時間足共にテクニカル的には反発形状が整ってきました。ちょっとしたきっかけで大きく上昇しやすい地合いではないかと予想します。

ETH(イーサリアム)、MACDダイバージェンスより思わぬ反発も

【図表3】ETH/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

ETH/JPY日足チャート分析です。下降トレンドラインに沿って下落中ですが、そろそろ上値ブレイクでしょうか?最悪期は脱したと考えており、反発に期待をしたいところです。

目先、SMA90(黄色)までの上昇を予想しており、MACDのダイバージェンスはこの1ヶ月はっきりと表現されています。BTC同様にちょっとしたポジティブ材料で大きく上昇しやすいタイミングだと見ており、トランプ政権からのポジティブ発信を待つタイミングではないでしょうか。

アルトコインは全体的に売られすぎ水準にあるため、反発となれば、一度に5~10%ぐらいの上昇は期待できるでしょう。逆張りすることを推奨している訳ではありませんが、テクニカル的なタイミングは良好だと考えます。今週からの大幅反発に期待したいところです。

今週もトランプ政権の発信に注意が必要ですが、関税に関するネガティブな報道にマーケットも耐性が出来てきているように感じられます。そろそろ各国の関税交渉にも進展がみられるかもしれません。その最初の報道からポジティブに反応していくのではないでしょうか。

個人的には辛抱強く押し目買いを繰り返していきたいと思います。