【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 34,474.83 ▼290.91 (8/17)
NASDAQ: 13,316.93 ▼157.70 (8/17)
1.概況
米国市場は消費関連株やハイテク株に売りが出て3日続落となりました。63ドル高でスタートしたダウ平均は朝方に122ドル高まで上昇しました。しかし、伸び悩むと昼前にマイナスに転じ下げ幅を広げる展開となり取引終盤には325ドル安まで下落しました。その後は引けにかけてやや戻しましたが、上値は重く結局290ドル安の34,474ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も157ポイント安の13,316ポイントとなっています。
2.経済指標等
先週一週間の米新規失業保険申請件数は前週比1万1000件減の23万9000件となり市場予想以上に改善しました。8月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数も12.0と前月から上昇し市場予想を上回りました。7月の米景気先行指標総合指数は前月比0.4%低下し市場予想と一致しています。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち10業種が下げ、一般消費財・サービスと生活必需品が1%以上下落したほか、情報技術も1%近く下げました。一方でエネルギーが1%以上上げています。
4.個別銘柄動向
決算を発表したウォルマート[WMT]が2%を超える下落となりました。通期の業績見通しを上方修正しましたが、売上高の伸びが市場予想に届かなかったことで売りが優勢となりました。他の消費関連株にも売りが波及し、ホーム・デポ[HD]とナイキ[NKE]も1%以上下げています。また、長期金利の上昇を受けて主力ハイテク株が安く、フェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ[META]が3%余り下落したほか、ネットフリックス[NFLX]とテスラ[TSLA]も3%近く下げています。一方で決算が市場予想を上回ったことでシスコシステムズ[CSCO]が3%以上上げ、ダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなっています。
5.為替・金利等
長期金利は0.03%高い4.28%となりました。ドル円は145円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株安を受けて下落してのスタートが予想されます。こうしたなかで昨日同様に押し目を拾うような動きがみられるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)