米政府が過去にシルクロード事件などで押収したBTCの売却を進めていることが報じられました。その総量は約4万BTC前後とのことで、4月に既に1万BTC相当が売却されているそうです。この1-2ヶ月間、上値が重かった理由の1つではないかと思います。2023年内に段階的に売却が進められるとのことですので、これらが消化し切るまでもう少し時間がかかるかもしれません。ただ、残りの金額からして、安値は限定的だと考えています。
BTC(ビットコイン)、週足ネックラインまで調整するも底堅い推移
BTC/JPY週足チャートから見ていきましょう。
ネックラインを突破したものの、高値はSMA90(3ヶ月移動平均線)に綺麗に押さえ込まれ、反落となりました。ネックラインは340-350万円で引けますので、下げるとしたらこの水準まででしょう。ドル建てを考慮し、1ドル=135円で換算すると、具体的には343-344万円付近となりそうです。
週足では逆三尊を形成しており、上昇トレンド転換したネックラインの押し目水準まであとわずかとなっています。ここはサポートが入りやすいポイントではないかと考えています。
SMA30も徐々に上昇しています。SMA30-SMA90のレンジ相場を意識しつつ、目先の重要サポートラインは340万円台と考えて準備しておくとよいでしょう。
週足のテクニカル形状は悪くありません。ここから反発できれば、上値を大きく伸ばしていけると考えています。
次に、日足チャートを見てみましょう。
日足でもSMA90でしっかりとサポートされました。さらに並行チャネルレンジ下限ラインでもサポートされており、底堅く推移しています。
この日足レベルで底堅さをしっかりと判断するには、もう少し様子を見たいところです。あと3-5日程度、この水準で保てるのであれば、下落失敗パターンになりやすいので、SMA30まで上値を伸ばす可能性があります。
よって、今週の上値の目処をSMA30(375-380万円)と想定し、ここまで値を戻した場合は、ポジションを縮小して再度押し目買いを狙ったほうがよいと思います。
日足も同様に、SMA30とSMA90に挟まれた展開を考えています。日足、週足、テクニカル的に似たようなレンジ幅になってきているため、あと1週間は小動きの展開となるでしょう。
ETH(イーサリアム)、24万円台停滞後に上昇がベストシナリオ
ETH/JPY日足チャート分析です。
BTC同様に、並行チャネルレンジ内で推移しています。下値を更新しながらも、急落には至っていません。SMA90にサポートされつつ、再びSMA30をうかがう展開でしょうか。
2023年の秋頃にアップデートが期待されているシャーディングに向けて、徐々に価格を持ち直していくものと思われます。
今後は、あと2−3週間この価格帯で停滞した後、上昇相場に転じる値動きが見られるのであれば、期待が持てると思います。その場合、このチャネルレンジ内で推移しつつも、どちらにもブレイクせず、SMA90にサポートされながらSMA30に上値を押さえられ横ばいで推移するイメージで考えています。
24-25万円で推移を続け、時間の経過とともに並行チャネルレンジ上限ラインに達するまでの時間稼ぎが重要だと考えています。22万5000円を割れる場合は、下限ラインを割り込むことになりますので、シナリオを変更しなければなりません。23万円以上で維持される場合は、買い目線を継続したいと思います。
BTC、ETHともに日足チャートの形状が悪化していましたが、だいぶ消化したと考えています。今後もポジションをキープしたいと思います。