アーチャーダニエルズ・ミッドランド(ADM)決算:1株利益は2.09ドルで市場予想を上回る
アーチャーダニエルズ・ミッドランド・カンパニーは、油糧種子、トウモロコシ、小麦、およびその他の農産物の大手加工企業である。さらに、作物の保存および輸送のための物流資産ネットワークを世界中で有する。また、人間と動物両方のための成分に焦点を当てた栄養事業を運営している。トウモロコシベースの甘味料、デンプン、およびエタノールの大規模生産者でもある。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比1.8%増の240.72億ドル(市場予想は241.26億ドル)
★1株当たり利益(調整後)・・・2.09ドル(市場予想1.77ドル)
決算総括
1-3月期(第1四半期)売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSは上回った。
今後の株価見通し
売上高が予想を下回った。当面底値模索の動きが予想される。
シーエスエックス(CSX)決算:1株利益は48セントで市場予想を上回る
CSXは、米国東部で一級鉄道を運営している。2022年の収益は約148億ドルであった。21,000マイルを超える路線網で、石炭(連結売上高の16%)、化学品(17%)、インターモーダルコンテナ(16%)、自動車貨物(7%)、その他のバルク商品や工業商品といった多様な商品の輸送を行っている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比8.8%増の37.1億ドル(市場予想は35.9億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・48セント(市場予想は43セント)
決算総括
1-3月期(第1四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。
今後の株価見通し
当面34ドルを目指す展開が予想される。
AT&T(T)決算:1株利益は60セントで市場予想を上回る
AT&Tの売上高は、ワーナー・メディアをスピンオフした後、無線通信事業が3分の2を占めている。米国第3位の無線通信事業会社であり、7,000万人のポストペイド(料金後払い)加入者と1,800万人のプリペイド(料金先払い)加入者に対して携帯電話端末接続サービスを提供している。インターネット接続、プライベートネットワーク、セキュリティ、音声、ホールセールネットワーク設備などの企業向け固定通信サービスが売上高の20%を占める。ブロードバンド・インターネットアクセスサービスと主とする住宅向け固定通信サービスがおよそ10%を占める。メキシコでも高いプレゼンスを有し2,200万人の顧客を有するが、売上高に占める割合はわずか2%である。衛星テレビを手掛けるDirect TVの株式の70%を引き続き保有しているが、財務諸表上では連結対象としていない。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比21%減の301.39億ドル(市場予想は302.74億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・60セント(市場予想は59セント)
決算総括
1-3月期(第1四半期)の売上高は予想を下回ったものの、調整済みEPSは予想を上回った。フリーキャッシュフロー(FCF)が10億ドルと予想(30.2億ドル)を大きく下回ったことが嫌気されている。また、通期のFCFについては従来の160億ドル以上の見通しを維持している。また、携帯加入者の伸びが予想を下回った。
今後の株価見通し
下値模索が続こう。
ディーアール・ホートン(DHI)決算:1株利益は2.73ドルで市場予想を上回る
ディーアール・ホートンは、米国の主要な住宅建築業者であり、33州106の市場で事業を運営している。主に、一戸建て住宅(住宅販売収入の90%超)を建築し、初回、住み替え、高級住宅の購入者、活動的な大人向け住宅を提供している。金融サービス部門を通じて、住宅購入者の住宅ローン・ファイナンスや権原エージェンシー・サービスを提供している。テキサス州アーリントンに本拠を構え、米国で6つの地域部門を運営している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第2四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比0.3%減の79.73億ドル(市場予想は65.89億ドル)
★1株当たり利益(一部経費を除く)・・・2.73ドル(市場予想は1.93ドル)
決算総括
1-3月(第2四半期)では、売上高、調整済みEPSとも予想を大きく上回った。住宅の粗利益率も予想を上回っている。
今後の株価見通し
決算を受け堅調な推移が続こう。
ASMLホールディング(ASML)決算:1株利益は4.96ユーロで市場予想を上回る
ASMLホールディングは、1984年に設立されたオランダに本拠を置く企業で、半導体の製造に使用されるフォトリソグラフィシステムのトップサプライヤーである。フォトリソグラフィは、フォトマスクから半導体ウェハ上に回路パターンを露光するために光源が使用されるプロセスである。この分野の最新の技術進歩によって、チップメーカーではシリコンの同じ領域上のトランジスタ数を継続的に増やすことが可能となる。従来、リソグラフィは最先端のチップ製造におけるコストのかなりの割合を占めるが、チップメーカーでは、3ナノメートルのプロセスノードを超えて継続するために、ASMLの次世代EUVリソグラフィツールを必要とする。製品は、インテル、サムスン、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー(TSMC)などすべての大手半導体メーカーで使用されている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比91%増の67.46億ユーロ(市場予想は63.09億ユーロ)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・4.96ユーロ(市場予想は4.14ユーロ)
決算総括
1-3月(第1四半期)の純売上高は67億5000万ユーロ、調整済みEPSは4.96ユーロ、粗利益率は50.6%と、いずれも予想(63億1000万ユーロ、4.14ユーロ、49.8%)より良い数字だった。
今後の株価見通し
上値が重い展開が続こう。