今から20年以上前に、私は資本市場党とか資本主義党を作ったらいいのではないかと思ったことがあります。資本市場の観点からの提言をする政党ですが、金融全般とも資本市場はちょっと違うし、切り口として鮮明だし、かつ全国区の電波にタダで乗れるから、考えを広めるのにとっても効率がいいと思ったのです。周りの人にそのアイデアを云っても全然相手にされなくて、ま、半分冗談(半分以上か)だったので、それっきりでしたが、昨今のN党や48党の話を聞くと、今後私がかつて考えたような使い方を考える人も出てくるのではないかと案じます。アメリカとか、二大政党以外にも、小さい党は一杯あります。しかしそうなると、メディアのカバレージも落ちるでしょうね。と云うか、早くちゃんと落とさないといけないと思います!
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。