売上高は前年同期比9%増の155億3,500万ドル

米IBMが提供するハイブリッドクラウド関連の事業成長が加速している。2022年12月期2Q(4〜6月)は同領域のコンサルティング収入が前年同期比20%増、関連インフラの事業は34%伸びた。

出所:Strainer

ハイブリッドクラウドは、複数のベンダーのクラウドサービスを一体的に運用する形態を指す。各クラウドサービスの長所を組み合わせられ、セキュリティの向上にもつながるとして需要が高まっている。

IBMはソフトウエア、コンサル、インフラ整備でハイブリッドクラウド関連のサービスをそれぞれ提供。ハイブリッドクラウド化やデータの暗号化を支援するプラットフォーム「IBM Z」は69%増と大幅に伸びた。

現地時間7月18日に発表した2022年3〜5月期の決算では、売上高が前年同期比9%増の155億3,500万ドル。純利益も5%増の13億9,200万ドルで増収増益だった。

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ITインフラの一部門を2021年11月に分社化した影響を除くと、ソフトウエアの売上高は6%増の62億ドル、コンサルは10%増の48億ドル、インフラは19%増の42億ドルだった。

ソフトウエアでは、ARR(年間経常収益)が8%増の129億ドルまで伸長した。傘下でオープンソースのソフト運用支援などを手掛ける米Red Hatも12%増と成長をけん引する。

アービンド・クリシュナ会長兼CEOは「ハイブリッド・クラウドとAIの需要に後押しされ、バランス良く成長している。通期は1桁台半ばの高い成長率になる」とコメントした。

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