毎週月曜21時から開催している「広木隆のMonday Night Live」でいただいたご質問のうち、セミナー内で回答しきれなかったご質問に広木隆が回答いたします。回答対象とするご質問は、サイトへの掲載を考慮して選択採用とさせていただきます点についてご了承くださいますようお願いいたします。
Q.米住宅バブルは金融システム不安に発展するか
米国住宅市場に危険はないですか。広木さんの見解をお聞かせ下さい。
回答
4日付の日経新聞朝刊に「米住宅バブル波乱の予兆 金利28年ぶり上昇ピッチ」という記事がありました。記事にある通り、キャッシュアウト・リファイナンスとか以前はホームエクィティローンと呼ばれた手法で、住宅の値上がり益を担保にお金を借りて消費に回すのです。
これが米国の消費過剰を生んできた要因のひとつで、住宅バブルがはじけると米国景気の下押しにレバレッジがかかる構図になります。もちろん金融引き締め⇒住宅ローン金利の上昇で、今後住宅市場は冷えていくでしょう。但し、それはインフレの抑制につながるというプラスの面もあります。
日経の記事では<住宅発の金融システム不安が広がる「いつか来た道」への懸念がくすぶる>と書かれていますが、グローバル金融危機(リーマンショック)を引き起こした前回のクレジットバブルの教訓から、現在の金融機関の資本はかつてないほど頑健になっており、金融システム不安に発展する可能性は極めて小さいと考えます。
Q.円安対策の投資はドル建てと円建てどちらがよいか?
円安対策を考慮した場合、ドル建てのS&P500関連を購入するのと、円で購入できるeMAXIS Slimを購入するのとでは、どちらが良いというのはありますでしょうか?
回答
うーん、個別のファンドについては明言できませんが、つまりは円安対策をしたいわけですね。
そうであればストレートに外貨資産に投資すればいいと思います。
ご提示いただいた中ではドル建てのS&P500関連がよいのではないでしょうか。
Q.村田製作所が下げている要因は何でしょうか?
村田製作所が、最近下がっているのは、中国のロックダウンのせいですか?それともウクライナのせいですか?
回答
株価の変動要因を特定することは難しいので、軽々にお答えできませんが、最近の動きはほぼ市場並みの動きですよね。村田(6981)の独自要因というよりは日本株全体の値動きに連動して軟調になっているのだろうと思います。
あえてプラスアルファの要因を指摘すれば、やはり中国依存度の高さでしょう。しかし、これはこの先、プラス転換する要素と見ています。
Q.NECの復活はあるか
今後脱中国を考えると日本のIT企業のうち6G銘柄としてNECの復活はあるでしょうか?
回答
「今後脱中国を考えると」というのは、難しすぎてここで論じるには紙幅が足りません。
それと切り離して、NEC(6701)の復活は素直にあると思います。
Q.ハイブリッドカーは電気自動車を抑えて主流になるか?
ロシアとかエネルギー問題を考えると電気自動車よりもハイブリッドカーの方が少しのガソリンで長距離を走れて現実的と思いますが、主流にはなりませんか。
回答
主流にはならないでしょうが、ご指摘の通り、現実問題に一番適合力があるので長期間、残り続けるでしょう。
歴史を振り返ると、良いものが主流になるとは限らないのです。ビデオテープではソニー(6758)のベータや、ミニディスクが消え去ったようにです。
このコーナーでは、毎週月曜夜21時から開催している「広木隆のMonday Night Live」でいただいたご質問のうち、セミナー内で回答しきれなかったご質問にチーフ・ストラテジストの広木隆が回答いたします。
今回は2022年4月4日のセミナーで寄せられたご質問から抜粋して回答しています。
回答対象とするご質問は、サイトへの掲載を考慮して選択採用とさせていただきます点についてご了承くださいますようお願いいたします。
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