コーポレートガバナンスとは何でしょうか?様々な意味があるし、各制度や法体系もあります。複雑な概念、構造物ですが、やはりその芯を貫く、核となる概念がある筈です。それは何でしょうか?
コーポレートガバナンスは、あらゆる企業に存在すること、なければならないことですが、やはり上場企業にとって、それは大切なものです。事実、一般にコーポレートガバナンスが語られる時、それは上場企業のことです。或いは上場企業であると、コーポレートガバナンスは重要になってくる、と云ってもいいかも知れません。何故なら上場企業には、情報量などが格段に低い、一般少数株主がいます。この一般少数株主にとっての予見可能性を高めることが、複雑なコーポレートガバナンスを考える際の、最後の拠り所ではないでしょうか。
上場企業は何故上場するのか?何故上場しているのか?そう云ったところまで、この問題をクリアに解明するためには議論しなければいけないでしょう。上場資本市場は、制度・枠組みだけでなく、その運営もとても重要です。我が国の上場資本市場の息を絶えさせないためには、活性化するためには、何が必要なのか、真剣に考えていきたいと思います。