昨日は会社の部活ですき焼きを食べに行きました。私の作るすき焼きは、美味しいです。関西風でも関東風でもなく、檀一雄(もしくはその語り部である嵐山光三郎)流の食べ方の系統と思われますが、焼くでもなく煮るでもなく、そして肉・肉・ザク(野菜)・肉・ザク・肉のように交互に調理していき、かつ一回に調理する具材の数はとても少なめで、2人でも4人でもその鍋を囲む者が一回で食べられる量のみを調理する、とてもゆっくりとした時間の掛かる食べ方です。

割り下は適度に煎るような感じでコクを付けていきますが、決して焦がさないように、丁寧に丁寧に進めます。肉のエキスがネギなどの野菜に染み込み、そして様々な野菜のダシが肉の味に深みを付ける。そう云ったことを繰り返します。最後に集大成とも云えるタレでネギを濃いめに焼いて、御飯粒の上に乗せて食べる。美味い!本当に美味い。

最初から最後まで、美味い!美味い!を連発します。この一連のプロセスが、美味しさを引き立てます。最終的に、味は脳で感じるものです。プロセスとかストーリーが、味を変えると思います。すき焼きは、自分でプロセスを実行できて、簡単だけど色々な儀式があり、そして私のやり方だと全員がペースを揃えて食べていかないと成り立たないので、チームワークも楽しめるし、とっても"楽しい"食べものだと思っています。

あー美味しくて楽しかった。また行こうっと。