このつぶやきで何度も書いてきたように、金融緩和と株価には大きな相関があると考えています。企業を鉢植えの植物のように考えてみましょう。金融危機、経済危機などで弱った企業は、干涸らびてしまって弱った植物に例えられます。助けるために、水をやります。水をやる時は、チョロッとあげても意味がなくて、根っこ全てに水が行き渡るように、鉢の底の皿に水が溢れるように、多めに水をあげます。そしてやがて植物は生き返るのです。
鉢は、企業のキャピタル・ストラクチャー、資本構造と考えられます。上から順番に、労働債権などの優先債権、債権(借金)、劣後債(劣後する借金)、資本(株式)とあり、お金は上から順番に充当されていきます。余ったお金だけが、或いは余ったお金は全て、資本の部に行きます。ですからお金に困ると最初に大きくその価値が毀損するのは株式であり、一方、利益が出てお金が余れば一番大きくその価値が増加するのも株式です。
鉢に上から注がれた水は、即ち金融緩和によって注がれた流動性・お金です。鉢の底の皿の部分が資本の部であり、金融緩和を大きく行えば、自動的に、皿の水が増えるように株価は上がります。これが、リーマンショック後の、日本であればアベノミクス後の、日米株式市場の基本的な構図です。おっと、ちょっと長くなってきました。で、これからどうなるかを、明日書きたいと思います。