大震災から一ヶ月が経ちました。その間に色々なことが起き、また色々な考えや評価が生まれ、また変化してきました。未だ断定的なことを云うには早すぎるタイミングだと思います。が、しかし、我が母国・日本について思うことがあり、これは二週間ほど前に思ったのですが、今日までその考えは変わってないので、比較的(自分としては)安定した考えとも思われ、今日の時点のものではありますが、書き記したいと思います。

日本は地球上で数少ない、自然のダイナミックな変化と共に生きている国です。地殻変動という地球の歴史の中に生きている、少なくとも先進国の中では希有な国でしょう。有史以来、現代に至るまで、ずっとそうでした。これからもそうでしょう。その意味で、日本は震災前も震災後も変わっていません。

原発問題、並びに中東の緊張に関連して、我が国のエネルギー政策も問題となっています。資源がなく輸入に頼る日本には安全保障というものがないのではないかという極論まで海外ではあるようです。しかし日本は、紀元7世紀・奈良時代から輸入によって成り立ってきた国です。ほぼ有史以来国内資源不足の国で、しかしながらほぼ常に世界的に高い一人当たりGDPを達成してきた国です、十数世紀にわたって。その意味で、日本は震災前も震災後も変わっていません。

日本はこのような、有事ともいえる事態の中で、経済や安全保障のあり方を再構築できるのか、という疑問も一部海外にはあるようです。これは、日本の民間は今までも常に環境変化に応じた再構築を行ってきました。今回の震災後の状況に於いても、日本企業は、日本人は、柔軟且つ迅速に再構築を行っていると思います。その意味で、日本は震災前も震災後も変わっていません。

唯一、震災前と震災後で、概念的に風景が変わって見えること、心配になること。それは、日本という国土も日本という社会も日本人も、相も変わらずダイナミックな力を有している一方、政治はその「日本」と同じだけの柔軟性と力を持っているかという疑問です。日本の問題は、日本がこの苦難を乗り越えられるかではなく、今の政治のあり方を我々日本人が日本並みに変えられるか、ということではないかと、そう思うのです。少なくともこのような説明を海外の人にすると、大概「なるほど、問題はあるが、世界で云われている問題よりは小さいね」という反応を得ます。
私たちが当事者の問題です。なんとか変えていきたいですね。