このネタは書くまいと思っていたのですが、やはり書いてしまうことになりました。今日、新しい発見があったのです。
ミシュランの東京レストランガイド2009年版が先日発刊されました。初めて刊行された昨年ほどのフィーバーはないものの、それなりに一部では盛り上がったようです。今年は香港・マカオ版も初めて刊行され、こちらも何故ココがこんなに高い評価なんだ、中国人の調査員が殆どいなくてなんで現地の美味しい食事が分かるんだ、云々と、様々な物議を醸しているようです。その内容・展開が去年の日本とほぼ全く同じであるのが、結構笑えます。色々と文句はあるものの多くの人が気にしていて、まんまとミシュランにしてやられてると云う感じです。ブランドを確立した者は強いですね。

さて今年の東京ガイド、詳しくは見ていませんが、目を惹く名前がありました。
「えっ!ココが選ばれてしまうのか。う~~、残念。僕だけが知っている密かな隠れ家のような所だったのに。しかしこれで潰れないと云う効用もあるかも知れない。ぶつぶつ。」
食事をする所は、その食べ物の味と同様、或いは場合によってはそれ以上に、場の雰囲気がとっても重要です。雰囲気ひとつで、食の価値は大幅に崩壊し得ます。そして雰囲気を構成する最大の要素は、人-お客さん自体です。ですから客筋が変わるとお店の価値は大きく変わってしまいます。ミシュランの趣味は、必ずしも私の趣味とは同じではないので、異なる雰囲気にお気に入りのお店が塗り替えられてしまうことを危惧したのです。

こんなことを考えながら、なんとなくミシュランガイドを避ける気持ちがあって、つぶやきにも書くまいと思っていたのですが、明日、そのお店の近くに夕方に行く用事があるものですから、どんな書かれ方をされてるのか気になりました。
「確か或る人から贈られてきたミシュランガイドがあった筈」と秘書に尋ねて、いざページをめくってみました。「あった!あれ?こんな感じだったっけ?ミシュラン用に急遽レイアウトを変えて綺麗に撮ったのかな?」などと思いながらよく見てみると、同じ名前の別の店でした。な、なんと。思い込むのは危険ですね。あー、でも良かった。明日ちょっと寄ってみようかな☆