明日は二十四節気のうちの処暑です。処暑とは、三省堂の新明解国語辞典によると、「二十四(節)気の一。陽暦八月二十三日ごろ。朝晩、次第に冷気を覚える時分の意。」とあります。暦便覧には、「陽気とどまりて、初めて退きやまんとすれば也」とあるそうです。文字通り、暑さを処分すると云うことでしょうか。今朝の東京は、まさに処暑と云う感じでした。二十四節気は、太陰暦の時代に、季節の区切りを分かり易くするために考案されたものですが、本当に良くできていて、まさに実際の季節感にマッチしています。

「木の間より もりくる月の 影見れば 心づくしの 秋は来にけり」(古今集秋歌上 読人知らず)

風の音や、虫の音に秋を感じるのが古の歌人のお決まりパターンですが、このように、とても微細な光の変化に秋を感じる歌人もいました。いずれにしろ、素晴らしい季節感だと思います。食材の季節感も益々希薄化していく中、季節を探すのは難しくなりました。街中に、小さい秋を見つけたい♪ですね。