昨日の話に若干繋がって、同じネタで二度書くようで恐縮なのですが、食べ物やレストランに対する評価と云うものは、潜在意識や巷間云われている評判に大きな影響を受けるものだと、つくづく思います。

先日、意外な場所にある、或る鮨屋に行きました。意外な場所と云うのは、所謂「鮨屋激戦区」などではなく、何の変哲もない或る住宅街の一角なのです。
「"づけ"にからし醤油をつける鮨屋があるらしい」と云う話を或る人から聞いて、試しに覗き込んでみたのです。その人以外からは、今迄に一度たりともこの店の噂を聞いたことはありませんでした。
ところが食べ始めるとこれが美味い。ネタ、仕事、シャリ、酒、全て良し。 これにはビックリしました。自然と鮨屋の親爺さんとも話が乗り、様々な面で私のお気に入りのタイプの店でした。

ところがあとからインターネットでこの店の評価・評判を調べてみると、これが全くサッパリなのです。都心一流店と比べて、一切引けを取らないないように思ったのですが、世間の評価は精彩を欠く、単なる住宅街の鮨屋。
どのサイトをチェックしても同様です。そのギャップに、流石に驚きました。
不思議なものですね。味覚を威張る気もありませんし、必ずしも自信がある訳でもありませんが、自分が食べ、自分のカラダの中に入れるものなので、味覚だけは、自分なりの絶対音感ならぬ絶対味感を持っていきたいと思います。