【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 53,463.05 △119.65 (8/19)
NASDAQ: 26,331.09 △41.38 (8/19)
1.概況
米国市場は主要3指数揃って4日ぶりに反発しました。米財務省は長期国債の買い戻し額を増額することを発表し、10年物から30年物について買い戻し規模を少なくとも2倍に引き上げることを発表し、利回りが急低下しました。金利低下が好感され、株式相場は幅広く上昇しました。
ダウ平均は120ドル高の53,463ドルで取引を開始しました。寄付き直後に下落し、日本時間22時33分に56ドル高の53,399ドルでこの日の安値をつけました。その後、上昇幅を拡大し日本時間0時05分に366ドル高の53,710ドルでこの日の高値をつけました。以降は上昇幅を縮小し、前日終値をやや上回る水準で推移し、最終的に119ドル高の53,463ドルでこの日の取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は41ポイント高の26,331ポイント、S&P500株価指数は16ポイント高の7,707ポイントでいずれも4日ぶりに反発しました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち7業種が上昇、4業種が下落となりました。ヘルスケアが3.5%高、一般消費財・サービスが2.1%高、素材が1.7%高となりました。一方で、資本財・サービスが0.9%安、情報技術が0.7%安、金融が0.6%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中19銘柄が上昇しました。メルク[MRK]は、モデルナ[MRNA]と共同開発してきたワクチンが悪性黒色腫(メラノーマ)の再発を抑制したと発表し12.6%高となり構成銘柄中の上昇率トップとなりました。そのほか、セールスフォース[CRM]が5.1%高、アムジェン[AMGN]が4.0%高となりました。一方で11銘柄が下落し、キャタピラー[CAT]が2.9%安、ハネウェル・インターナショナル[HON]が2.6%安、ゴールドマン・サックス[GS]が1.8%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、モデルナは前述の通り、メルクと共同開発したワクチンの成功を発表したことで177.0%高となりました。また、エスティローダー[EL]はスキンケアやフレグランスの売上が好調で第4四半期の売上高が予想を上回り16.3%高となりました。そのほか、マーベル・テクノロジー[MRVL]はアルファベット[GOOGL]傘下のグーグルと半導体の共同開発をめぐる提携拡大を発表し9.9%高となりました。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.06%低い4.64%となりました。20日朝のドル円相場は158円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国財務省が長期国債買い戻し拡大の方針を発表したことにより金利が低下し、株式市場では買いが入り、3指数揃って4日ぶりに反発しました。ただ、フィラデルフィア半導体株指数は2.1%安となりました。また、7月のFOMC会合の議事要旨では、多くの参加者が、インフレが低下しなければ再び利上げが必要になるという認識を示したことが明らかになりました。
夜間の日経平均先物は650円高の66,130円で取引を終えました。米国市場上昇の流れを引き継ぎ、本日の日本市場は買いが優勢でのスタートが見込まれます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)
