【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 52,508.27  △9.63 (7/14)
NASDAQ: 26,107.01  △233.83 (7/14)

1.概況

米国市場は主要3指数が揃って上昇しました。日本時間14日夜に発表されたCPI(消費者物価指数)は伸びが縮小し、市場予想を下回ったことから早期の利上げ観測が後退したこともあり半導体関連銘柄が上昇し、相場全体の上昇を牽引しました。

ダウ平均は452ドル安の52,046ドルでこの日の取引を開始しました。寄付きがこの日の安値となり、その後は上昇し、日本時間23時34分に196ドル高の52,695ドルでこの日の高値をつけました。その後は一時下落する場面もみられましたが、引けにかけて持ち直し、最終的には上昇に転じ9ドル高の52,508ドルでこの日の取引を終えました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は233ポイント高の26,107ポイント、S&P500株価指数は28ポイント高の7,543ポイントで揃って反発しました。

2.経済指標等

米国で6月のCPI(消費者物価指数)が発表され、前年比3.5%上昇となり、市場予想(3.8%上昇)を下回りました。また、食品・エネルギーを除くコアCPIは前年比2.6%上昇となり、こちらも市場予想を(2.8%上昇)を下回りました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち6業種が上昇、5業種が下落となりました。情報技術が1.3%高、コミュニケーション・サービスが1.1%高、エネルギーが0.4%高となりました。一方でヘルスケアが1.9%安、生活必需品が1.4%安、不動産が0.4%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中10銘柄が上昇しました。ゴールドマン・サックス[GS]は2026年4-6月期決算で純利益が過去2番目の水準となる前年同期比78%増の66億2800万ドルだったことを発表したほか、トレーディング部門が好調で株式トレーディングの収益は前年同期比72%増の74億1600万ドルとなったことなどで9.0%高となり構成銘柄中の上昇率トップとなりました。そのほか、エヌビディア[NVDA]が4.1%高となりました。また、ジェイピー・モルガン・チェース[JPM]も2026年4-6月期決算を発表し、純利益が前年同期比41%増の211億ドルでこちらもトレーディング収益が9割増となり2.5%高となりました。
一方で、アイビーエム[IBM]が22日に予定している2026年4-6月期決算発表に先立って業績見通しを発表し、売上高が前年同期比1%増にとどまるほか、調整済み1株当たり利益も市場予想を下回る予想を示したことで25%安となりました。また、メルク[MRK]が2.6%安、セールスフォース[CRM]、ナイキ[NKE]がともに2.1%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、シティグループ[C]も2026年4-6月期決算を発表し、こちらもトレーディング収益が過去最高を更新し前年同期比45%増の23億ドルとなったものの、他の大手銀行に比べると見劣りしたことから5.3%安となりました。

5.為替・金利等

長期金利は前日比0.03%低い4.59%となりました。15日朝のドル円は162円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国の主要3指数は揃って上昇しました。日本時間14日夜に発表されたCPIは前月比では6年ぶりの大きさの低下率となりました。早期の利上げ観測が後退したことで国債の利回りが低下し、半導体関連銘柄が相場全体の上昇を牽引しました。しかし、ウォーシュFRB(米連邦準備制度理事会)議長は高止まりするインフレを抑え込む決意を明らかにしており、CPIの伸びが鈍化したものの引き続き高いインフレ率は変わっておらずインフレ対策は継続されることとなりそうです。

夜間の日経平均先物は450円高の68,250円で取引を終えており、米国市場の上昇の流れを引き継ぎ、本日の日本市場は買いが優勢でのスタートが見込まれます。個別株では、松屋(8237)は2026年3-5月期の連結決算で、純利益が前年同期比56%増の3億7500万円と発表しました。円安の進行を背景にインバウンド消費が牽引しており、2027年2月期の通期の連結業績予想は据え置いたものの、売上高、営業利益いずれも伸ばしており物色されそうです。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)