【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 52,900.07  △594.83 (7/2)
NASDAQ: 25,832.67  ▼207.36 (7/2)

1.概況

米国市場は6月の雇用統計が市場予想に届かず早期の利上げ観測が後退したことを受けてダウ平均は上昇しました。一方で、アップル[AAPL]が中国からのメモリー調達を検討しているとの報道を受け、米国の半導体企業の業績悪化への懸念が強まったことに加え、サムスン電子の株価急落も重しとなり、ハイテク株は伸び悩みました。このため、ナスダック総合株価指数は下落し方向感を欠く展開となりました。

ダウ平均は89ドル高の52,395ドルで取引を開始しました。寄付きでこの日の安値をつけて序盤は上昇したものの、中盤では伸び悩む場面もありました。ただ、引けにかけては上昇幅を拡大し引け間際の日本時間4時59分に598ドル高の52,903ドルでこの日の高値をつけ、直後に594ドル高の52,900ドルでこの日の取引を終えました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は207ポイント安の25,832ポイントで続落、S&P500株価指数は1ポイント未満の上昇となる7,483ポイントとなりました。小型株で構成されるラッセル2000は16ポイント安の2,996ポイントで続落となりました。

2.経済指標等

米国で6月の非農業部門雇用者数が発表され、5万7千人増加にとどまり、市場予想を大幅に下回りました。また、6月の失業率は4.2%となり、市場予想の4.3%を下回りました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち8業種が上昇、3業種が下落となりました。ヘルスケアが2.7%高、生活必需品が2.4%高、公益事業が2.3%高となりました。一方で、情報技術が1.5%安、コミュニケーション・サービス、一般消費財・サービスがともに0.8%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中25銘柄が上昇しました。アップルがメモリー不足の影響を受ける中で中国企業からのメモリー半導体を調達する交渉を進めていると報じられたことでコスト減少の期待から4.8%高となり構成銘柄中の上昇率トップとなりました。また、マクドナルド[MCD]が4.2%高、ウォルト・ディズニー[DIS]が4.0%高となりました。一方で5銘柄が下落し、シスコシステムズ[CSCO]が3.7%安、キャタピラー[CAT]が2.8%安、エヌビディア[NVDA]が1.4%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、メタ・プラットフォームズ[META]はザッカーバーグCEOがタウンホールミーティングでAIエージェント開発が期待ほど加速していない旨の発言をしたことで4.9%安となりました。

5.為替・金利等

長期金利は前日と同じ4.48%となりました。また、3日朝のドル円は161円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国市場はダウ平均とナスダック総合株価指数で明暗が分かれました。6月の雇用統計は市場予想を下回ったほか、過去2ヶ月の雇用者数も7.4万人分下方修正されました。これをうけて利上げ観測が一旦後退したことでダウ平均は上昇しましたが、引き続き年内での利上げはいまだ織り込まれている状況です。また、ドル円相場は一時160円60銭台まで円高が進みました。雇用統計が市場予想を下回ったことで利上げ観測が後退したことによるドル売りの動きが広がりました。
夜間の日経平均先物は570円安の68,290円で推移しており、米国のハイテク株安の流れをうけて本日の日本市場は売り優勢でのスタートが見込まれます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)