【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 49,760.56  △56.09 (5/12)
NASDAQ: 26,088.20  ▼185.92 (5/12)

1.概況

米国市場は高安まちまちの展開となりました。日本時間12日に米国のCPIが発表され、市場予想を上回る約3年ぶりの高水準となりました。半導体株指数であるSOX指数は一時6.8%下がりました。

ダウ平均は35ドル高の49,739ドルで取引を開始しました。寄付き直後に下落し、日本時間22時47分に396ドル安の49,307ドルでこの日の安値をつけました。その後、徐々に上昇し、日本時間4時55分に119ドル高の49,823ドルでこの日の高値をつけました。以降は横ばい圏で推移し、56ドル高の49,760ドルで取引を終えました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は185ポイント安の26,088ポイント、S&P500株価指数は11ポイント安の7,400ポイントでいずれも反落しました。小型株で構成されるラッセル2000は27ポイント安の2,842ポイントで同じく反落となりました。

2.経済指標等

米国の消費者物価指数(CPI)が発表され、前年比で市場予想3.7%に対し3.8%となりました。また、食品・エネルギーを除くコアは前年比で市場予想2.7%に対し、2.8%となりました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち7業種で上昇しました。ヘルスケアが1.9%高となりました。生活必需品が1.6%高、金融が0.7%高となりました。一方で、一般消費財・サービスが1.1%安、情報技術が1.0%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中19銘柄が上昇しました。ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]が3.1%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。ウォルマート[WMT]が2.2%高で続き、アムジェン[AMGN]が2.0%高となりました。一方で、11銘柄が下落し、セールスフォース[CRM]が3.5%安、アイビーエム[IBM]が1.9%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、電子商取引会社のイーベイ[EBAY]に買収提案を拒否されたゲームストップ[GME]は3.5%安となりました。また、アンダー・アーマー[UA]は第4四半期で損失を計上したほか、NBAのスーパースターであるステフィン・カリーとの契約終了も受けて減収見通しを示したことから、16.7%安となりました。

5.為替・金利等

長期金利は前日比0.05%高い4.46%となりました。13日朝のドル円は157円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国主要3指数は高安まちまちの展開となりました。米国のCPIが高水準となったことで中東情勢が物価上昇につながっていることがあらためて意識されました。半導体株は下落しており日本市場にも影響が懸念されます。夜間の日経平均先物は150円安の62,510円で取引を終えており、本日の日本市場は売りが優勢でのスタートが見込まれます。

個別株では、SUMCO(3436)が佐賀県で立ち上げた最先端半導体向けのシリコンウエハー工場の減価償却費が膨らみ、2026年1-6月期の連結最終損益が154億円の赤字となる見通しを発表しており、前年同期の黒字に対して赤字転落となったことから注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)