日経平均は順調に上昇トレンド回復の条件をクリア
前回4月8日のコラム「イランへの攻撃停止期間の2週間延長を受け、日経平均の上昇トレンド回復を確認するための条件とは?」にて、「4月7日までのチャートの形は、3本の移動平均線がローソク足の水準に集まってきていることから、もち合いを形成していると判断できるため、4月8日の取引が上昇して始まるようであれば、上放れることが期待されます」と執筆しました。
また、上放れた場合の戻りの目安として、「過去に反発が止まった価格が目安になります。例えば直近では、3月18日の高値(55,239円)や同月11日の高値(55,745円)、そして同月5日の高値(56,619円)です」と執筆しました。4月14日の取引は、これらの値をすべて上回って終え、2週間前(4月1日)に指摘した底入れからのもち合い上放れが実現しました。
このように、あらかじめ戻りの目安が分かっていれば、戻りの目安の低い方から順番に上回っていくことで反発が継続していると判断でき、押し目買いやトレンドフォローのエントリーが可能になります。
モメンタムも上昇維持
続いてはモメンタムについてです。前回は、トランプ米大統領が攻撃を2週間停止すると表明したことを受け、株価の上昇が期待できる場面でした。上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムが上昇しなければ、上昇の勢いが続かず、寄り付き天井などになることが考えられましたが、4月8日のモメンタムとその移動平均線であるシグナルは、水準を切り上げました。
さらにその後もモメンタムの上昇が継続し、これまでピークとなっていた高い水準を上回っているのが分かります。こうした状況からも上昇の勢いが継続して強まっていることが分かり、4月9日や4月13日の反落でも押し目買いでエントリーできたのではないかと思われます。
今後のポイントと注意点とは?
上向きの5日移動平均線上を維持できるか
今後のポイントと注意点を解説します。今後は、上昇トレンドを維持する必要があるため、上向きの5日移動平均線上を維持できるかが注目ポイントになります。
また、モメンタムも上昇を続けるか、高水準を維持する必要があります。仮に5日移動平均線上を維持するとともに、モメンタムとシグナルの両方がさらに上昇したり、高水準を維持すると、2月26日の取引時間中の高値に接近したり、上回ったりすることが期待されるでしょう。
モメンタムの上昇の勢いが弱まる場合とダブルトップの発生に注意
一方で、5日移動平均線上を維持できずに割り込んだり、割り込んだまま戻せなくなる状態が続くとともに、モメンタムの2本線がピークアウトして下向きに変化したり、低下して0ラインに接近したりすると、上昇の勢いが弱まり、25日や75日移動平均線辺りまで下落することが考えられます。高値掴みや売りそびれることがないよう買いポジションを持っている投資家は注意が必要です。
そして、もう1つ注意してほしいのが、ダブルトップの発生です。ダブルトップは高値圏で発生するトレンド転換のサインですが、仮にダブルトップが発生すると、株価は一旦天井をつけることになるため要警戒です(図表)。
※移動平均線の期間は5日(青線)、25日(赤線)、75日(グレー線)で設定
※出来高はプライム市場
※モメンタムの期間は10日(青線)で設定し、モメンタムの3日移動平均線(赤線)も表示
ダブルトップ発生の条件
ダブルトップについては、株価が5日移動平均線上を維持して上昇が続いても2月27日につけた高値を終値で更新できずに5日移動平均線を下回って戻せなくなると、ダブルトップ発生への警戒が高まります。
また、同時にモメンタムとシグナルの両方が低下して0ラインに接近した場合は、特にダブルトップ発生の可能性が高まります。押し目買いは控えるか、下げ止まりを確認してから行い、買いポジションを持っている投資家は売りそびれや損失の発生に要注意です。今週(4月13日週)はどのような値動きになるのか、目が離せない1週間になりそうです。
