前回の底入れ条件が徐々にクリアされる
前回の「底入れして反発に向かうための条件とは?」では、4月相場入りとなるなか、底入れについていくつかの条件を挙げましたが、それらは徐々にクリアされています。例えば、「5日移動平均線上を回復して維持すること」、「5日移動平均線が上向きに変化してサポートになること」です。そして、4月7日の終値では、チャートに表示されているように、25日移動平均線と75日移動平均線、5日移動平均線のあいだに挟まれて取引を終えました。
そのため、残りの条件となる「75日移動平均線と下向きの25日移動平均線を上回って維持すること」がクリアされれば、底入れの条件が揃うことになります。そうしたなか、トランプ米大統領がイランへの攻撃の期限とされていた4月8日の朝に、米国とイランの停戦交渉の仲介を行っているパキスタンからの要請を受け、イランへの攻撃を条件付きで2週間停止すると発表したのです。
※移動平均線の期間は5日(青線)、25日(赤線)、75日(グレー線)で設定
※出来高はプライム市場
※モメンタムの期間は10日(青線)で設定し、モメンタムの3日移動平均線(赤線)も表示
このコラムは、4月8日の取引開始前に執筆したため4月7日までのチャートで判断すると、3本の移動平均線がローソク足の水準に集まってきています。このことからもち合いを形成していると判断できるため、4月8日の取引が上昇して始まれば、上放れることが期待されます。
底入れ期待の高まりともち合いを上放れた場合の戻りの目途は?
この発表を受けて株価が上放れた場合、冒頭で述べたように接近している75日移動平均線や25日移動平均線を一気に上回って始まることが考えられます。また、上放れて取引が始まった場合、株価が2本の移動平均線上を回復し、その水準を維持することが考えられるため、底入れの可能性が高まるでしょう。
それでは上放れて始まった場合、戻りの目途はどの水準になるのでしょうか。チャート上から判断する場合、過去に反発が止まった価格が目安になります。例えば直近では、3月18日の高値(55,239円)や3月11日の高値(55,745円)、そして3月5日の高値(56,619円)です。
仮にこれらの高値すべてを終値で上回った場合、株価は底入れしたことになり、上昇トレンドを回復することが期待されます。
モメンタムの条件もクリア
前回のコラムでも上昇と下落の勢いを示すモメンタムについて、底入れの条件として「モメンタムが0ラインを上回って水準を切り上げること」を挙げました。4月7日の取引終了時点の実際のチャートを見ると、モメンタムは上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる0ラインを上回っており、ここでも底入れの条件をクリアしていたことになります。
こうした状況から、トランプ米大統領がイランへの攻撃を2週間停止すると発表したことを受け、モメンタムもさらに上昇することが考えられ、底入れ期待が高まっていると言えるでしょう。
3月5日の高値を終値で上回ることができなかった場合の注意点とは
一方で注意点もあります。それは、3月5日の高値を終値で上回ることができずに押し返されることです。仮に3月5日の高値を上回っても維持できずに押し返されたり、上回ることができずに売り物に押されて価格水準を維持できなかったりすると、株価は一旦底入れしたものの、上昇トレンド入りできていないため、高値掴みには注意が必要になります。
果たして、4月8日の実際の取引はどのような値動きになるのでしょうか。このコラムでの注意点を参考に、売買判断に役立ててください。
