暗号資産市場は様子見の強い1週間になる可能性
3月末を迎えました。今回は四半期末でもあるため、機関投資家を中心にポジション調整が入りやすいタイミングです。このため、3月31日(火)までは相場全体として方向感が出にくい可能性があります。新規ポジションを積極的に追加するのであれば、月替わりとなる4月1日以降の方が動きについていきやすいかもしれません。
また、4月3日(金)には米雇用統計の発表を控えていますが、同日はグッドフライデーの影響で、主要先進国の金融市場の多くが休場となります。市場参加者が限られる中での重要指標発表となるため、材料自体は大きくても、トレンドとしての継続性は乏しくなる可能性があります。本格的な値動きが出るのは、4月第2週に入ってからになるのではないでしょうか。
引き続きイラン情勢を注視しながら、市場全体は様子見姿勢の強い1週間になる可能性があるでしょう。
BTC(ビットコイン)は急落から間もなく2ヶ月が経過
BTC/JPYの日足チャート分析です(図表1)。2月6日に大底をつけたBTCは2ヶ月が経過しようとしていますが、現時点では大幅反発につながるような力強い局面は確認できていません。結果として、ボトム圏での横ばい推移が続いている印象です。
足元ではMACDがデッドクロスしており、ローソク足も時間の経過とともにじわじわと上値を切り下げる弱含みの形状となってきました。MACDは再び0.00ラインを割り込みつつあり、このままマイナス圏での推移が定着する可能性も考えられます。こうしたテクニカルの形状を見る限り、上値の重い展開はなお続きそうです。
目先のレジスタンスとしては、SMA30(黄)付近が上値の目処になると考えています。反発局面があったとしても、まずはこの移動平均線近辺で戻り売りが意識されやすいでしょう。
4時間足チャート:ダイバージェンスが発生
BTC/JPYの4時間足チャート分析です(図表2)。3月30日朝方、短期的な急落が入りましたが、その後は下ヒゲをつけて反発しています。価格自体は安値を更新したものの、MACDはダイバージェンスを示しており、短期的には自律反発が入りやすい形です。
このため、時間足ベースではいったん底入れしやすい流れにあり、現時点で無理に戻り売りを狙うのは、あまり得策ではないように思われます。むしろ、MACDが0.00付近まで回復するのを待ってからエントリーを検討する方が、タイミングとしては良いかもしれません。
今後、横ばい推移、あるいはじり高の展開となり、SMA30(黄)やSMA200(橙)付近まで戻す場面があれば、売り場としてはよりわかりやすくなりそうです。
週末までに2~3%程度の自律反発が入れば、MACDも0.00近辺まで回復している可能性があります。戻り売り目線そのものは維持しつつも、目先はもう少し横ばい相場が続く可能性を想定しておきたい局面です。
ETH(イーサリアム)は週半ばからの戻り売りを意識
ETH/JPYの4時間足チャートです(図表3)。ETHもBTC同様に、徐々に下値を切り下げる展開が続いており、戻しても上値の重さが意識されやすい状況です。こちらもMACDでダイバージェンスが発生しているため、短期的にはいったん戻りを試す余地があるでしょう。
そのうえで、もう少し価格が戻ったところから売りを狙うトレードが基本戦略になりそうです。具体的には、SMA30(黄)とSMA200(橙)が重なる32万5,000円付近まで今週(3月30日週)前半に戻る場面があれば、売り仕掛けを検討しやすいポイントになると考えます。
さらに、週半ばにかけてこの価格帯まで戻りを試すのであれば、下降トレンドラインとも重なりやすく、テクニカル的にも戻り売りの根拠が複数揃いやすくなります。したがって、この水準は今週の重要な戻り目候補として意識しておきたいところです。
中期的な見方は引き続き変わりません。BTC、ETHともに戻り売り方針を継続しつつ、今週についてはボトム圏での横ばいレンジを前提に、浅い戻りでは無理に追いかけず、反発を待ってからエントリーする戦略が有効だと考えています。
今週(3月30日週)のポイント
・月末、四半期末要因により、3月31日(火)までは方向感が出にくい可能性がある。
・4月3日(金)の米雇用統計は注目材料だが、グッドフライデーで休場が多く、値動きの継続性は限定的となる可能性もある。
・BTC日足は反発力に乏しく、MACDの形状からも上値の重い展開が続きやすい。
・BTC4時間足ではダイバージェンスが発生しており、短期的には自律反発を挟みやすい局面。
・そのため、足元で無理に売るよりも、移動平均線付近までの戻りを待ったほうが戦略を立てやすい。
・ETHもBTC同様に戻り売り目線を維持しつつ、32万5,000円付近が重要な売り場候補となりそう。
・今週は急いで方向を決め打ちするよりも、ボトム圏での横ばい推移と短期反発を想定しながら、戻りを待って売り場を探す週になりやすい。
