東京市場まとめ
1.概況
日経平均は234円安の53,348円で続落して寄付きました。前日の米国市場はキング牧師の誕生日による祝日のため株式・債券市場ともに休場でしたが、米国がグリーンランド取得に向けて強硬姿勢を示していることから欧州株が軟調な推移となりました。これを受けて日本市場もリスクオフとなり、序盤から売りが優勢となりました。日経平均は早々に53,000円を割り込み、一部では押し目買いが見られるも、主だった買い材料にも欠ける中で652円安の52,931円で前引けとなりました。
後場も軟調な推移で、中ごろの13時58分には本日の安値である52,852円をつけました。その後は持ち直し、小幅ながら下げ幅を縮小しましたが日経平均は最終的に592円安の52,991円で4日続落となりました。
TOPIXは30ポイント安の3,625ポイントで3日続落、新興市場では東証グロース250指数が14ポイント安の733ポイントで4営業日ぶりに反落となりました。
2.個別銘柄等
イオン(8267)は5.9%高の2,389.5円をつけ大幅続伸となりました。19日、高市首相が衆議院を解散する意向を正式表明し、演説の中で食料品は2年間に限って消費税をゼロとする考えを示しました。食料品の消費税減税があった場合には、「食品スーパーや食品売り上げ構成比の高いドラッグストアなどにポジティブ」との見方もあり、同セクターに買いが入りました。
オリンパス(7733)は3.9%安の1,915.5円をつけ4日続落となりました。19日、外資系証券が、中国で実施した医療機関向けアンケート調査の結果、2026年と2027年の中国売上高の見通しを引き下げ、株価上昇の確度が低下したとして同社の投資判断を3段階で最上位の「オーバーウエート」から2番目の「イコールウエート」に引き下げました。これを材料視した売りが優勢となりました。
医療用電子機器メーカーの日本光電工業(6849)は1.4%高の1,825円をつけ3営業日ぶりに反発となりました。19日、外資系証券が同社の投資判断を3段階で真ん中の「ニュートラル(中立)」から最上位の「バイ(買い)」に、目標株価を従来の1,610円から2,240円に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。
経費精算システム「楽楽精算」などを手掛けるラクス(3923)は2.0%高の987.2円をつけ3営業日ぶりに反発となりました。19日、2025年12月の全社売上高(連結)は前年同月比24.2%増の52億円であったと発表し、売上高伸び率は同年11月(21.7%)から拡大したことが好感されました。
ヨウ素化合物のトップ化学メーカーである伊勢化学工業(4107)は一時16.8%高の6,400円をつけ上場来高値を更新しました。19日、高市首相が記者会見の中でエネルギー・資源安全保障の強化の一環として、薄くて曲がる次世代型のペロブスカイト太陽電池の普及に言及したことで、政策関連銘柄として同社への買いが入りました。ペロブスカイト太陽電池は日本発の技術で、国内で調達できるヨウ素を主要原料にしています。
VIEW POINT: 明日への視点
グリーンランドを巡る米欧対立が投資家心理を冷やし、日経平均は4日続落となりました。20日15時時点の米株価指数先物は軟調に推移しており、今晩の米国市場も同理由から下落してのスタートが見込まれます。
明日に向けての注目材料は、本日(日本時間明朝6時頃)の米ネットフリックス[NFLX]の決算発表があげられます。同社はワーナーブラザース・ディスカバリー・インク[WBD]の買収交渉を続けており、買収を含めた今後の見通しが注目されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
