東京市場まとめ
1.概況
日経平均は192円安の51,769円と続落して寄付きました。前日の米国市場ではダウ平均やS&P500株価指数が下落し、日本市場も主力株が売られてのスタートとなりました。また、中国による対日輸出規制報道も投資家心理の重荷となり、序盤は下げ幅を拡大する展開となりました。前引けにかけて日経平均は持ち直し、301円安の51,660円で午前の取引を終えました。
後場は一段安で取引を開始し、終始、安値圏での推移となりました。年初から大きく上昇していた点も利益確定の売りにつながり、引け間際の15時23分に909円安の51,052円をつけ本日の安値を更新、最終的には844円安の51,117円で続落し取引を終えました。
TOPIXも27ポイント安の3,484ポイントで同じく続落、新興市場では東証グロース250指数が9ポイント高の702ポイントで4日続伸となりました。
2.個別銘柄等
住友ファーマ(4506)は一時12.2%高の2,955円をつけ昨年来高値を更新しました。6日、久光製薬(4530)がMBO(経営陣が参加する買収)により株式を非公開化すると発表したことを受け、ここ数年で製薬業界における非公開化の流れが強まっていることが意識されたことで、同社にも思惑買いが入りました。
ソフトバンクグループ(9984)は7.6%安の4,300円をつけ大幅続落となりました。前日の米国市場では主要な半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が1%下落したことなどを受けたほか、年初から好調に推移していたこともあり利益確定の売りが出ました。
三井金属(5706)は4.5%高の20,140円をつけ4日続伸となりました。7日に開催した説明会にて、AI通信インフラに使う特殊銅箔について2030年度の利益を2025年度に比べて約2倍にする計画を明らかにし、同事業の成長性に期待した買いが入りました。
東洋エンジニアリング(6330)は一時16.2%高の4,980円をつけ昨年来高値を更新しました。中国がレアアース(希土類)の輸出規制強化を検討していると伝わったのをきっかけにレアアースに注目が集まる中、レアアース泥を採集するシステム開発に携わる同社に買いが集まりました。
マルエツなど食品スーパーを運営するユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(3222)は1.1%安の886円をつけ続落となりました。7日、2026年2月期の第3四半期決算を発表し、営業損益が3億8400万円の黒字と、前年同期の10億円の赤字から黒字転換となったことを受けて朝方は買いが先行したものの、次第に売りが優勢となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は1.6%安と続落となりました。週間を通して荒い値動きとなっており、いったんは51,000円台で値固めができるかが焦点となるでしょう。
明日に向けて、注目は大引け後にファーストリテイリング(9983)やイオン(8267)、セブン&アイ・ホールディングス(3382)の決算発表が注目されるほか、米国の経済指標で労働関連統計であるチャレンジャー人員削減数の2025年12月分の発表が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
