日銀金融政策決定会合の結果発表後に25日移動平均線を回復できるか注目

2025年も残すところ2週間となりました。注目された12月10日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果、市場の予想通り0.25%の利下げが発表されました。また、2026年の利下げ見通しは1回と、これまでと同じ結果になりました。これらは日本時間12月11日の取引開始前に発表され、米国株は揃って上昇して終えていたにもかかわらず、日経平均株価は大幅安となりました。

一方で、翌営業日となる12月12日の日本株市場では、12月の取引時間中の高値を更新する場面があり、上放れへの期待が高まりましたが、取引終了にかけて売り物に押され、上放れに失敗した格好となりました。

そうしたなか、12月15日は反落して5日移動平均線を下回って始まると、翌16日はついに25日移動平均線を大きく下回って終えました。そして、5日移動平均線が下向きに変化し、25日移動平均線を下回るデッドクロスが発生しそうになりました。

【図表】日経平均株価(日足)
出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成
※移動平均線の期間は5日(青線)、25日(赤線)、75日(グレー線)で設定
※出来高はプライム市場
※モメンタムの期間は10日(青線)で設定し、モメンタムの3日移動平均線(赤線)も表示

日銀金融政策決定会合の結果が発表される前後の動きに注意

25日移動平均線上を回復できるかが、2025年末高に向けたカギ

このようにFOMCの結果を受け上放れに失敗して、25日移動平均線を下回った日経平均株価ですが、これまで指摘してきたAI相場と高市トレードの上昇を象徴するトレンドラインをついに下回って終えているのが分かります。

これまでも11月下旬に何度か下回る場面がありましたが、今回は緩やかな下向きを続ける25日移動平均線をさらに下回っていることから、下降トレンドが発生しやすい状況と考えられ、今後25日移動平均線上を回復できるかが、2025年末高に向けたカギになると思われます。

仮に日銀金融政策決定会合の結果が発表される前後にでも、25日移動平均線上を回復して維持すれば、もち合いから再び上放れを試す展開が期待されます。上放れるようですと、日経平均株価は51,000円台を目指すことが、視野に入るでしょう。

その反面、25日移動平均線を下回ったまま戻せないようですと、5日移動平均線が25日移動平均線を下回るデッドクロスが発生するとともに、5日移動平均線に上値を抑さえられ、日経平均株価が48,000円台まで下落することが視野に入ります。そのため、買いポジションを持っている投資家は、損失の発生や拡大に要注意です。

モメンタムとシグナルの方向と水準に注目

上記のような状況のなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が低下しているのが分かります。そのため今週(12月15日週)は、2本線の低下が続くかが注目ポイントです。

仮に2本線の低下が続き、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる0ラインを下回ってさらに低下が続くようですと、下落の勢いが強まり、75日移動平均線に接近したり、割り込んだりすることが考えられ、この場合も買いポジションを持っている投資家は損失の発生や拡大に注意が必要です。

一方で、2本線が低下しても限定的だったり、上向きに変化して水準を切り上げたりするようですと、上昇の勢いが強まり、25日移動平均線や5日移動平均線を一気に上回ることが期待されるため、モメンタムとシグナルの方向と水準に注目し、売買判断に役立てたいところです。