日経平均の75日移動平均線が重要な理由
前回の「大幅反発時もトレンドラインが重要」の記事内で、「勢いのある上昇トレンドを回復するためには、2本あるトレンドラインのうち、最低でも2025年5月13日を起点としたトレンドラインを上回って維持することが必要」と指摘しました。日経平均は、2026年3月11日にこのトレンドラインを上回ったものの、翌営業日には反落し、その後は3月17日まで一度も上向きのトレンドラインに接近することなく、上値の重たい値動きとなりました。
一方、下げ止まりのサポートになったのは、上向きの75日移動平均線です。3月13日や3月16日にこの75日移動平均線に接近する場面がありましたが、売り込む動きは見られず、下げ止まっているのが分かります。
※移動平均線の期間は5日(青線)、25日(赤線)、75日(グレー線)で設定
※出来高はプライム市場
※モメンタムの期間は10日(青線)で設定し、モメンタムの3日移動平均線(赤線)も表示
このように、トレンドラインを下回ったあと、75日移動平均線をサポートとして日経平均株価は推移しており、このまま75日移動平均線上を維持できるのかが注目されます。仮に75日移動平均線上を維持できれば、もち合いが続いたり、5日移動平均線上を回復し下向きに変化した25日移動平均線付近まで反発したりすることが期待されます。
その場合、2025年5月13日を起点としたトレンドライン上まで回復することが視野に入るため、75日移動平均線上を維持することが、上昇トレンドを維持するための重要なカギと言えます。
一方、75日移動平均線上を維持できずに割り込んで戻せなくなると、5日移動平均線が75日移動平均線を下回るデッドクロスが発生するでしょう。さらに、25日移動平均線が下向きに変化して75日移動平均線に接近したり、75日移動平均線を下回るデッドクロスが発生したりすることが視野に入るため、下降トレンドの発生に注意が必要になります。
モメンタムの急上昇に期待
上昇と下落の勢いを示すモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルは、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる0ラインを大きく下回り、下落の勢いが強い状態が続いていますが、3月17日にはモメンタムとシグナルの両方が上向きに変化しているのが分かります。
そのため、2本線が上昇を続けるかが注目ポイントになります。仮に2本線の上昇が続いて0ラインに接近したり、上回ったりするようですと、下落の勢いが弱まり、上昇の勢いに転じることが期待されるとともに、75日移動平均線上を維持し、5月13日を起点としたトレンドライン上も回復することが考えられます。
一方で、2本線が上昇しても限定的だったり、下向きに変化して低下したりするようですと、75日移動平均線を下回ったまま戻せなくなることが考えられ、下降トレンドの発生に警戒が必要です。
金融政策発表後にトレンドライン上を回復できるかが重要
イスラエルと米国がイランを攻撃してから3週目に入ります。今週(3月16日週)のマーケットは中東情勢に加え、日米欧の中央銀行の金融政策次第の動向となるでしょう。その結果や発表後の会見が株価の下支えや押し上げにつながるようであれば、75日移動平均線上を維持し、日経平均がトレンドライン上を回復するきっかけになるかもしれません。
一方、金融政策が発表されたあとに75日移動平均線を下回るとともに、モメンタムも低下するようであれば、下降トレンド入りする可能性があるため、今週から来週(3月23日週)にかけての値動きに要注目です。
