BTCは12月第1週目(12月1日週)も乱高下し、激しい値動きが続きました。11月に引き続き、「続落か?」と思わせる局面が何度もありましたが、安値付近から急騰、時間足レベルで高値更新、そこからの急落を幾度か繰り返した1週間でした。
トレンドの最終局面でよく現れる値動きで、10月前半の値動きを彷彿とさせます。よって、目先しっかりとした反発サインと受け取っても良いかもしれません。
BTC(ビットコイン)は日足下降トレンドラインに到達、週後半から上値ブレイクか?
BTC/JPY 日足チャート分析です。現在、下降トレンドラインまで上昇してきており、上値ブレイクが待たれます。SMA30(黄)と重なった下降トレンドラインですので、テクニカル的なレジスタンスとして強く機能しやすいでしょう。
このポイントを今週中(12月8日週)に上抜ければ、12月後半にかけて大きな反発も期待できると考えます。MACDは順調に上昇していますが、まだプラス圏には遠く及びません。上昇の余地を残しているでしょう。時間足レベルでは押し目買いを狙いやすい局面だと考えます。
続いて、BTC/JPY 4時間足分析です。現在、SMA30(黄)とSMA90(水色)に挟まれた展開です。SMA90をバックに押し目買いでしょうか。
MACDは0.00付近で小動きが続いており、トレンド発生の起点になりやすい値で推移しています。間もなく上昇トレンド再開の合図となるようにも見えます。
目先、SMA200(橙)と1,460~1,470万円付近に引ける水平レジスタンスラインまでが第一ターゲットでしょう。一度は抑え込まれると思われますが、セカンドトライで上方向に抜けていくイメージです。週後半~週末にかけて1,500万円までの回復に期待し、買いトレードを狙う予定です。
ETH(イーサリアム)は目先 50万円まで上昇期待、ブレイクまであと1~2日程度必要か?
ETH/JPY 日足チャート分析です。BTCと比較すると、まだ下降トレンドラインまでは距離があります。よって、ETHはまずこの水準まで上昇し、反落を警戒する局面でしょうか。仮に突破しても、SMA200(橙)がすぐ上で推移しているため、大きく抜けていくには時間がかかりそうです。
逆三尊のような足形を形成中ですが、BTCよりも数日~1週間程度遅れた回復となる可能性が高いと考えます。とはいえ、50万円付近までの上昇は視野に入っており、現状価格から4%前後の上昇は十分期待できるのではないでしょうか。
ETH/JPY 4時間足チャート分析です。ボトム圏では三角保合い形成中に見えます。SMA90(水色)とSMA200(橙)に挟まれた展開であり、より小動きになりやすいテクニカル的な配置です。
MACDはすでに0.00付近で推移しており、もう1~2日程度このレンジが続いたのちに上方向へブレイクとなれば、トレンドがより強化される展開が期待できます。BTC同様、SMA90をバックに押し目買い戦略を検討したいと思います。50万円までの回復を週後半から期待する形で良いのではないでしょうか。
今週(12月8日週)は12月9日~10日にFOMC(米連邦公開市場委員会)で政策金利の発表が予定されています。市場予想は利下げですが、筆者としては、前回同様、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長はタカ派発言を交えてインフレ抑制姿勢を強調してくると予想します。
その場合、暗号資産も反落しやすいと判断します。ただし、そこが買い場となり反発する可能性もあるため、FOMCには注目したいところです。
