11月17日朝、BTCは一時1,440万円付近まで下落し、週末(11月15日~16日)の安値更新に続いて暗号資産市場は総悲観ムードが強まっています。Alternativeが算出するFear & Greed Index(FGI)でも、BTCセンチメントは15日(土)・16日(日)に「10」を記録。2025年の最低値圏に並ぶ水準で、典型的な「売られすぎ」シグナルとみることができるでしょう。

さらに、11月17日午前8時ごろの急落では下ヒゲを伴うスパイクが発生し、テクニカル的にも底打ちの兆候が見え始めています。個人的には、この水準を当面のボトムとして、今週(11月17日週)中に反発へ向かう展開を予想しています。

BTC(ビットコイン)は目先10%程度の反発に期待、MACDは短期反発を示唆

BTC/JPYの日足チャートから見ていきましょう。SMA200(橙)を下回っており、長期トレンドとしては地合いが良いとは言えません。ただ、戻り局面では下降トレンドライン付近が意識されるほか、SMA30(黄)およびSMA90(水色)が1,600万円台に控えており、目先は10%程度の反発余地が見込めます。

距離としては買いトレードの妙味もある水準のため、短期的には4時間足で押し目買いポイントを探る展開になるでしょう。

【図表1】BTC/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

続いて4時間足チャートでは、MACDにダイバージェンスが発生しており、テクニカル的には反発示唆が強まっています。時間軸の下降トレンドラインは現在1,520~1,530万円付近に位置しており、週半ばまではこの水準を短期的な反発ターゲットとして意識して良いでしょう。

【図表2】BTC/JPY 4時間足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

ETHは8月高値から40%下落したが、底打ちの可能性も

ETH/JPYは現在48万円前後で推移しており、わずかに直近安値を更新しています。ただし、BTC同様に底打ちの可能性が高いと考えており、今後の反転に期待しています。

ドル建てでは、8月下旬の4,960ドルから今朝3,000ドル付近まで下落し、下落率は約40%。これは過去の大幅調整局面と合致しており、売られすぎの典型パターンです。

XなどのSNSでは悲観の声が多数見られるようですが、こうした悲観が長期化した局面では反転時に強烈なショートカバーにつながるケースが多く、今回も同様の展開を想定しています。

ETHは今週、SMA200(橙)を上抜けてクローズするかが重要で、BTCと連れ高となるシナリオに注目です。

【図表3】ETH/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

ETH/JPYの4時間足では、下降トレンドラインとSMA90(水色)が重なる水準が52万円台半ばとなっており、今週の反発ターゲットとして有力です。この水準では一部利確を検討したい場面です。

もし下降トレンドラインを抜けて上昇が続く場合は、SMA200(橙)付近まで上値を切り上げる展開も期待でき、ロングは引き続き保有しながら上値余地を探る戦略が有効でしょう。

【図表4】ETH/JPY 4時間足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

11月17日週は重要イベント多数、ボラティリティ拡大に注意

今週(11月17日週)は11月19日(水)の米国市場クローズ後にエヌビディア[NVDA]の四半期決算を控えています。また、政府機関閉鎖の影響で未発表だった米雇用統計が11月20日(木)に発表予定です。

今後、先送りされていた経済指標が一気に出てくるため、グローバル市場全体でポジション調整が入りやすい週となるでしょう。特に暗号資産市場は現在、ショートポジションが世界的に積み上がっている状態のため、利確買い戻しの動きが加速すれば大きなリバウンドが発生する可能性があります。

そのため、今週は安値が限定的になると考えており、週後半にかけてショートカバー主導の大幅上昇に期待したいところです。引き続き、上昇目線を堅持します。