【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 46,121.28 ▼171.50 (9/24)
NASDAQ: 22,497.86 ▼75.62 (9/24)
1.概況
昨日の米国市場では主要3指数が揃って続落となりました。高値警戒感が意識され、ここまでの相場をけん引していたハイテク株などに売りが出ました。また、今晩発表の新規失業保険申請件数や明日発表のPCE価格指数といった経済指標の内容を見極めたいとの思惑から、積極的な買いが控えられました。
ダウ平均は、76ドル高の46,368ドルで反発して取引を開始しました。序盤は堅調な推移となるも、次第に売りが優勢となる展開となったダウ平均は、最終的に171ドル安の46,121ドルで取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は75ポイント安の22,497ポイントで続落となりました。S&P500株価指数も18ポイント安の6,637ポイントで続落となりました。主要3指数は利益確定の売りが重荷となりました。
2.経済指標等
8月の新築住宅販売件数は、市場予想64万9千戸を上回る80万戸となりました。また、住宅建築許可数の確報値は、133万戸と速報値から小幅に上方修正されました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち4業種が上昇しました。エネルギーが1.2%高でセクターの騰落率トップとなりました。公益事業などそのほか3セクターは1%未満の上昇となりました。一方で7業種が下落し、素材と不動産が1%以上の下落となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中11銘柄が上昇となりました。ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]が1.2%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。シェブロン[CVX]が1.1%高で続き、ウォルト・ディズニー[DIS]も1%台の上昇となりました。一方で19銘柄が下落し、アムジェン[AMGN]が2.7%安で下落率トップとなりました。ゴールドマン・サックス[GS]など3銘柄が1%台の下落となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、イーロン・マスクCEOがテスラ[TSLA]の経営を長期継続する意欲を示したことが好感され、同社は4.0%高となりました。また、リチウムイオン電池などを製造するリチウム・アメリカ[LAC]はトランプ政権が同社株の保有を検討していると報じられたことが買い材料となり、95.8%高となりました。一方で、前日に決算発表をしたマイクロン・テクノロジー[MU]は材料出尽くしとみられ2.8%安となりました。
5.為替・金利等
長期金利は、前日から0.04%高い4.14%となりました。25日朝のドル円は148円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
前日の米国市場は主要3指数が揃って続落となりました。これを受けて、本日の日本市場は売られてのスタートが予想されます。一方で、ドル円が148円台後半と円安で推移していることは輸出関連銘柄の支えとなるほか、明日が権利付最終日であることから配当などの権利獲得のための買いが下値を支えるものと考えられます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
