東京市場まとめ
1.概況
前日の米国ハイテク株高の流れを引継ぎ、日経平均は126円高の35,751円と続伸で寄付きました。買いが先行して始まったものの、米景気や米関税政策等の不透明感から次第に売られ、早々に下落に転じ9時26分には198円安の35,426円をつけ本日の安値を更新しました。安値圏の推移が続くも前引けにかけて下げ幅を縮小し、15円高の35,639円まで値を戻して前引けとなりました。
後場は半導体等のハイテク株が日経平均を支え、上げ幅を拡大しました。前半は堅調な推移となり、14時20分には154円高の35,778円をつけ本日の高値を更新しました。その後は、明日の明け方頃に発表される米政権による相互関税の詳細公表を前に、持ち高の調整が入るも最終的には101円高の35,725円で大引けとなりました。
新興市場では東証グロース250指数が0.3%安で5日続落となりました。
2.個別銘柄等
ソフトバンクグループ(9984)は0.4%安の7,465円をつけ、反落となりました。国内証券が同社の目標株価を従来の16,300円から13,950円に引き下げたことが、売り材料となりました。アナリストは時価ベースでの純資産の減少から目標株価を引き下げとしています。
JX金属(5016)は一時2.9%安の838円をつけ、上場来の安値を更新しました。このところの下落相場に合わせて、同社の株価も軟調に推移しており、値動きの鈍さを嫌気した投資家から見切り売りが出ました。一方で、同社が高シェアを誇る半導体材料への成長期待は強く、下値では買いが入り底堅い値動きとなりました。
任天堂(7974)は2.1%高の10,420円をつけ、続伸となりました。本日2日、22時より新作ゲームを紹介する動画チャンネル「ニンテンドーダイレクト」にて、新型ゲーム機「Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチツー)」の詳細が明らかになるとされ、新情報への期待から思惑買いが入りました。
三越伊勢丹ホールディングス(3099)は5.5%安の1,995円をつけ5日続落となりました。1日に3月の月次売上高を発表し、三越伊勢丹単体の売上は前年同月比0.5%減となりました。3年7ヶ月ぶりの前年割れとなったことや客単価の低下を嫌気した売りが出ました。
ANYCOLOR(5032)は3.7%高の3,350円で取引を終えました。同社の目標株価を従来の5,200円から5,900円に引き上げたことが伝わり、足元の株価を大きく上回る引き上げが好感され、買いが入りました。アナリストからは「推し活」需要が増加し、Vチューバー人気も拡大していると指摘されています。
VIEW POINT: 明日への視点
ハイテク株が主導し、日経平均は続伸で取引を終えました。相互関税の詳細は明日の明け方頃に発表予定で、影響等の調査を除けば一旦の材料出尽くしとなる公算が高いでしょう。
ベッセント米財務長官は相互関税について貿易相手国は(関税率の)引き下げに向けて、交渉の余地があることを示唆しており、明日以降は各国政府の対応に視点が移ると考えられます。しかしながら不透明な部分は大きく明日は、輸出関連銘柄はボラタイルに動く可能性を念頭に入れておくべきでしょう。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)