【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 42,579.08 ▼427.51 (3/6)
NASDAQ: 18,069.26 ▼483.48 (3/6)
1.概況
昨日の米国市場は、主要3指数がそろって大きく反落となりました。翌日に米雇用統計の発表を控え警戒感が高まるなか、トランプ米政権による関税政策への不透明感が引き続き重石となり、半導体株を中心に幅広い銘柄に売りが広がりました。
158ドル安で取引を開始したダウ平均は、寄付き後に608ドル安まで下げ幅を広げた後、持ち直すと36ドル安まで下げ幅を縮める場面もありました。しかし、買いの勢いは続かず、後半にかけて再び下げ幅を広げていくと、最終的に427ドル安の42,579ドルで取引を終え、反落となりました。
また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は483ポイント安の18,069ポイント、S&P500株価指数は104ポイント安の5,738ポイントで取引を終え、いずれも大きく反落となりました。
2.経済指標等
1月の米貿易赤字は前月比34.0%増の1,314億ドルとなり、市場予想を上回って過去最大となりました。一方、先週一週間の米新規失業保険申請件数は前週比2万1000件減の22万1000件となり、市場予想以上に改善を示しました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数は、全11業種のうちエネルギーのみが小幅に上昇となりました。一方で、その他の10業種は下落となり、なかでも一般消費財・サービスや不動産、情報技術、コミュニケーション・サービス、公益事業が2%以上下落しました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄では、30銘柄中11銘柄が上昇しました。なかでも、ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]が3%以上上昇したほか、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]が2%以上上昇、シェブロン[CVX]が1%以上上昇しました。一方で、19銘柄が下落となり、特にエヌビディア[NVDA]は5%以上の大幅下落となりました。また、ゴールドマン・サックス[GS]が4%以上下落し、アマゾン・ドットコム[AMZN]やウォルト・ディズニー[DIS]、アメリカン・エキスプレス[AXP]が3%以上下落、ボーイング[BA]やビザ[V]、セールスフォース[CRM]が2%以上下落しました。
ダウ平均構成銘柄以外では、電子債券取引プラットフォームを運営するマーケットアクセス・ホールディングス[MKTX]が5.3%上昇して、S&P500株価指数の値上がり率ランキングでトップとなりました。一方で、半導体のマーベル・テクノロジー・グループ[MRVL]が19.8%下落の大幅安となりました。前日引け後に公表した第4四半期決算で、市場予想を上回る売上高、EPS(1株当たり純利益)を達成したものの、第1四半期決算の売上高見通しが市場予想の上限に届かず、失望売りが広がりました。その他の半導体株も軒並み安く、ブロードコム[AVGO]は6%超下落、英半導体設計大手のアーム・ホールディングス[ARM]は5%超下落、 台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング[TSM]は4%超下落となりました。また、ハイテク株では大きく売られた銘柄が目立ち、モンゴDB[MDB]は26.9%安、アップラビン[APP]は18.4%安、パランティア・テクノロジーズ[PLTR]は10.7%安、ネットフリックス[NFLX]は8.5%安、テスラ[TSLA]は5.6%安となっています。
5.為替・金利等
米長期金利は前日から横ばいの4.28%となりました。ドル円は、円高方向に進展して147円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
昨日の米国市場がハイテク株安を受けて大きく反落したことを受け、本日の日本市場は下落してのスタートが予想されます。こうしたなか、日経平均先物は夜間取引で850円安の3万6900円で取引を終えており、本日の日経平均は心理的節目の3万7000円を割込む展開も想定されます。
特に、昨日の米国市場ではマーベル・テクノロジー・グループが20%近く下落したことで半導体株に売りが広がり、フィラデルフィア半導体株(SOX)指数が4.5%安となったことから、本日の日本市場でも半導体関連銘柄の売りが警戒されます。一方、6日のフランクフルト株式市場ではドイツ株価指数(DAX)が続伸し、最高値を更新したことから、欧州関連株に買いの動きが見られるか期待されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 岡 功祐)