東京市場まとめ
1.概況
日経平均は89円高の65,247円と続伸して取引を開始しました。前日には史上初の65,000円台を超えるなど、最高値圏で推移していた背景もあり、その後は利益確定の売りが優勢となりました。前引けは260円安の64,897円となりました。
後場の序盤は下げ渋る展開となりました。後半にかけて、再び下げ幅を拡大する場面が見られたものの、最終的には162円安の64,996円で4営業日ぶりに反落となりました。
TOPIXは4ポイント安の3,938ポイント、新興市場では東証グロース250指数が1ポイント未満の小幅反落となる842ポイントと、ともに4営業日ぶりに反落しました。
2.個別銘柄等
ソフトバンクグループ(9984)は一時13.2%高の8,000円をつけ、株式分割考慮後の上場来高値を更新しました。出資先の米オープンAIにおいて、上場申請観測を背景とした同社の保有資産の価値が高まることの期待感や、国内証券の目標株価引き上げを材料視した買いが入りました。
ダイキン工業(6367)は5.5%安の23,135円をつけ、4日ぶりに反落となりました。25日、国内証券が投資判断を5段階で2番目の「2(アウトパフォーム)」から真ん中の「3(中立)」に、目標株価は従来の2万2000円から2万1000円に引き下げ、これを材料視した売りが出ました。
大成建設(1801)は4.8%高の14,880円をつけ、続伸となりました。足元で上昇していた国内金利の一服感を受け、金利敏感とされる建設や不動産といった割安(バリュー)株を物色する動きが株価の支えとなりました。
ヤクルト本社(2267)は4.2%安の2,656.5円をつけ、続落となりました。25日、4月の乳酸菌飲料「ヤクルト」シリーズの合計販売数量が前年同月から11.2%減少したと発表しました。加えて、2027年3月期も営業利益が前期比3%減となる見通しを示していることなど、業績への警戒感も株価の下押し材料となりました。
化学品メーカーのダイセル(4202)は3.3%高の1,356円をつけ、6日続伸となりました。22日、2031年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しました。中期経営計画では人工知能(AI)サーバー向けの高性能樹脂や車載装置の増産などに向け、成長投資として総額3000億円を投じる方針を示し、これによる業績拡大期待が買い材料となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は連日で最高値を更新していたこともあり、利益確定の売りが優勢で4営業日ぶりに反落となりました。明日に向けて、米国のコンファレンスボード消費者信頼感指数の発表に注目です。米経済は底堅さを維持しているものの、消費者マインドなど一部の経済指標では弱さが見受けられ、なかでも米国の個人消費はGDPの約7割を占めると言われることから、消費マインドの動向が注目されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
