東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は円高を受けて大幅続落となりました。日経平均は221円安の38,942円で寄り付くと、円の上昇に歩調をあわせた格好で下げを広げる展開となり、前引け間際に604円安まで下落し、584円安の38,579円で前場を終えました。

582円安でスタートした後場の日経平均はさらに下げ幅を広げ13時10分過ぎに695円安まで下落し、本日の安値を付けました。しかし、節目の38,500円を小幅に割り込んだところで下げ渋ると持ち直し、結局486円安の38,678円で取引を終えました。

こうしたなか新興市場も安く東証グロース市場250指数が下落となっています。

2.個別銘柄等

くら寿司(2695)が19.3%上昇しストップ高となりました。公平な利益還元を理由に2024年12月に廃止を決めた株主優待の制度を、多くの株主から再開を求める要望があったとして、再び導入すると発表したことで買いを集めました。

スズキ(7269)も一時5.1%高となりました。売上収益8兆円、営業利益は8000億円、自己資本利益率(ROE)13%を目指す、2031年3月期を最終年度とする新たな中期経営計画を好感した買いで上げ幅を広げる場面がありました。

しかし、他の自動車株は150円台前半まで進んだ円高を受けて軟調でした。トヨタ自動車(7203)が一時2.5%安、日産自動車(7201)が一時4.5%安、本田技研工業(7267)が一時3.1%安、マツダ(7261)が一時2.4%安、SUBARU(7270)も一時4.7%安となりました。

1月の米住宅着工件数が年率換算で前月比9.8%減の136万6000戸となったことから、米国で住宅事業を展開する住友林業(1911)や積水ハウス(1928)、大和ハウス工業(1925)が売られました。住友林業が一時3.2%安、積水ハウスが一時3.4%安、大和ハウス工業も一時1.5%安となりました。

また、栗田工業(6370)が投資判断と目標株価の引き下げを受けて一時7.1%安となり昨年来安値を更新したほか、ニトリ(9843)も目標株価の引き下げを受けて一時3.7%安となり昨年来安値を更新しています。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は486円安となりました。150円台前半まで進んだ円高を受けて売りが優勢となり、一時は700円近く下げる場面もありました。しかし、節目の38,500円を割り込んだところでは押し目買いが入り下げ渋り、引けで200日移動平均線(38,673円)を維持したことから、明日以降の切り返しに期待したいところです。

なお、20日の米国では米新規失業保険申請件数や2月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数、1月の米景気先行指標総合指数の発表が予定されています。また、バーFRB(米連邦準備制度理事会)副議長やクグラーFRB理事の講演が予定されているほか、米ウォルマート[WMT]の決算発表も予定されています。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)